「歯列矯正」を頑なに拒んだフレディ・マーキュリー “特別な理由”を歯科医師が解説

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 世界的な人気バンドQUEEN(クイーン)のボーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットしている。歌手として大成したフレディだが、口元に特徴がある。いわゆる出っ歯なのだ。なぜ、フレディは歯列矯正をしなかったのか。

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 幼い頃から歯並びの悪さをからかわれ、フレディもそれをコンプレックスに思っていたそうだが、同作でもそれに侮蔑的に触れられる場面が何度も登場する。だが、フレディは、歯列矯正をするべきだというアドバイスには頑として拒んできた。それは歯並びを変えることで歌声に影響が出ることを恐れたからだったという。

 では実際にフレディが恐れているように歯列矯正をすると、歌声は変わるのだろうか。

 歯の健康や審美的な側面などから多くの人が実践している歯列矯正だが、ここでは表参道矯正歯科院長で歯学博士・日本矯正歯科学会認定医の川崎健一氏に解説してもらった。
 
「まず、歯列矯正をすることのメリットは、歯並びが改善することで見た目が良くなることです。そして、歯がでこぼこしていると、虫歯になりやすいのですが、歯並びが良くなると虫歯のリスクが減ります。また、かみ合わせが改善することで、咀嚼の効率が良くなり、胃の負担が減るといったメリットが挙げられます。ただし、フレディ・マーキュリーさんのようなプロの歌手の場合、歯列矯正が歌声に影響を与える可能性は否定できません」

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