波乱相場を乗り切って通年「7億円」儲けた「総利益27億」男

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 京都・清水寺の貫主揮毫の恒例「今年(2018年)の漢字」は「災」だった。西日本豪雨や北海道東部を襲った地震など、自然災害が多かったことが理由だが、株の世界でも2018年は災の年だったと言えようか。

 アベノミクスの追い風を受けて順調に上っていた相場が急変したのは、昨年始めのこと。その後も乱高下を繰り返し、年末に暴落したのはご存じのとおり。株価が前年比でマイナスを記録したのは7年ぶりである。

 ダメージを被った投資家も少なくない。ツイッターでは億単位の資産を吹き飛ばしたと嘆いている人もいる。そこで、有名トレーダーの戦績を教えてもらうと、

「確かに、私にとっても難しい1年でした」

 そう振り返るのは、『夕凪』氏(50代)=通称名=である。個人資産は1億円超。しかし、昨年の成績はマイナス0.6%と振るわなかった。夕凪氏にとってもアベノミクスの変調を感じる1年だったという。

「私の主な投資法は“高値ブレイクアウト”というやり方です。マザーズから東証一部に昇格するなど、何かのきっかけで株が高値を更新すると、さらに勢いづいて上がる。それに乗って儲けるのですが、去年は途中で失速してしまう銘柄が多かった」(同)

 では今年は?と聞くと、

「厳しい相場が続くと見ています。株価が1万5000円~1万6000円というレベルまで落ちる瞬間があってもおかしくはありません」

 大損した者が続出する一方で、大金を手にしたトレーダーもいる。総利益約27億円の『テスタ』氏(30代)だ。

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