「ウルトラマンの法則」で“正しく叱る” 言葉遣いだけじゃない指導のコツ

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ポーズ、目線も

 また、

「『メラビアンの法則』が“叱り方”にも参考になります」

 と言うのは、ミュゼ代表で『部下がついてくる人、離れていく人の叱り方』の著者・齋藤直美氏である。

「話し手が聞き手に与える影響を数値化したもので、これによれば、『視覚情報』が55%、『聴覚情報』が38%、対して『言語情報』が7%です。つまり、部下に視覚的にどのような印象を与えるか、ということも極めて重要なのです」

 そこで、留意すべき事項が三つあるという。

「一つ目は、叱る時のポーズ。一番やってはいけないのが、クロスポーズです。腕組み、足組みは相手の意見を受け入れませんという意思の表れになりますから、部下は意見が言いにくくなる。しかし、叱る際には、上司が一方的に話すよりも、部下も話ができて相互のコミュニケーションが取れている方が、部下の納得度が高いのです」

 二つ目に気を付けるべきは、目線の取り方だ。

「部下と対面に座ると、対立の姿勢を表しているように見えるので避けた方が良い。対面にするのは、白黒はっきりつける場合で、叱る場合は、部下を斜め45度、例えば、机の角などに座らせ、目線を外せるようにしてあげてください。上司は部下の顔を凝視できますが、叱られている部下はできません。最後の三つ目は、うなずきや相槌を必ず打つこと。しっかり聞いているんだよ、という姿勢を見せてあげないと、部下は自分は間違ったことを言っているのではないかと思い、不安になって何も話さなくなるのです」

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