ASKA勝訴で「井上公造」が敗訴 ワイドショー受難の時代に芸能リポーターはどこへ?

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 ASKA(60)が勝訴!

 未発表曲をテレビで無断公開されたのは、著作権および著作者人格権の侵害にあたるとして、大阪・読売テレビと芸能リポーターの井上公造氏(61)に損害賠償を求めていた件で、12月11日、東京地裁は読売テレビ側に117万4000円の支払いを命じた。

 芸能リポーターが新聞沙汰になるなんて、いつ以来だろうか。いや、それよりもすっかり見かけなくなった芸能リポーターは今どこへ。

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 梨元勝(1944~2010)、前田忠明(77)、鬼沢慶一(86)、須藤甚一郎(79)、福岡翼(78)、石川敏男(72)、東海林のり子(84)、みといせい子(69)……。

 ああ懐かしい、昭和の香りが漂ってくる。泣く子も黙る芸能リポーターのお歴々、かつてのワイドショーの時間帯ならば、どこにチャンネルをひねっても、誰かしらの顔があったものだ――。

 そんな中、久方ぶりにニュースとして報じられたのが、ASKA勝訴だった。

 ことの発端は2016年11月28日、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ/日本テレビ系列)にて、“ASKAが覚醒剤で逮捕へ”と報じた際に、井上氏が本人から送られたという未発表曲を番組で流したのだ。ASKAは14年に覚醒剤取締法違反で警視庁に逮捕され、懲役3年執行猶予4年の判決を受け、執行猶予中だった。

 異例だったのは、ASKAはこの時、テレビの報道に即応するかのように、ブログで自身の潔白を書き連ねたのだ。そこには「ミヤネ屋さんへ。」と題した、番組への反論もあった。さらに、彼は番組と井上氏に対し、著作権侵害で約3300万円の損害賠償を請求したのだ。その判決が12月11日に下され、ASKAが勝ったわけである。

「結局、東京地裁は番組を制作している大阪の読売テレビと井上氏に賠償を命じました。『ミヤネ屋』は東京で放送されていますが、東京キー局の日本テレビの制作ではないわけで、それほど芸能リポーターの出番は少なくなっています。では、彼らは今どうしているかというと、読売テレビをはじめとする地方局のワイドショーに、かなり出演しています」(東京キー局ディレクター)

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