4K8K大宣伝に「北川景子」をローマ中継も… 値下げは雀の涙だった「NHK」

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 4K8Kとはキツいキタないの話ではなく、超高精細映像のことである。その宣伝のためだけに、北川景子(32)をローマに飛ばしたのが皆様のNHK。世界の古都に美女の取り合わせは刺身のツマにはなったが、受信料の値下げ幅が雀の涙なのを思うと熱燗が旨くない。

 現行の2Kに比べ、4Kは4倍、8Kは16倍の画素数を誇る。その分、きめ細かく迫力ある映像を届けることができるという触れ込みである。

 今月1日から、NHKやBS民放4局などで始まった機を捉え、NHKではその宣伝番組が放送された。「いよいよスタート!BS4KBS8K開局スペシャル」という身も蓋もないタイトルである。

 NHKの朝の顔だった井ノ原快彦(42)を司会に、加山雄三(81)、京本政樹(59)、芸人の徳井義実(43)、ミッツ・マングローブ(43)、桐谷美玲(28)、そして元モーグル選手の上村愛子(39)が登場。

 加山、京本、北川、桐谷の頭文字はみなKで、併せて4Kというのは勘ぐり過ぎにしても、老若男女を取りこもうと肩に力が入った感じが外野からもよくわかる。そのスタジオはローマや南極と結ばれており、ローマに飛んだのが北川である。“世界のローマ”だった頃の中心地フォロ・ロマーノでサトゥルヌス神殿などを紹介した後、観光名所のパンテオンを起点に、17~18世紀の建物を見ながら散策。いくら旬とはいえ、ただはしゃぐだけの女優に酒がマズくなる。

 南極には「西郷どん」出演中の大野拓朗が出かけた。飛行機に37時間乗り、船で5日間、大陸滞在は10日目、人員32名と誇るように語るが、何のことはない、ペンギンと氷の世界を映すばかり。あまりに寒そうで、懐が寒くなるような受信料のことが頭をよぎる。

 NHKの2017年度の受信料収入は7034億円と過去最高。これに一役も二役も買ったのが、昨年12月に受信料制度を「合憲」とした最高裁判決である。その12月の受信契約の増加数は通常の5倍ほどの約5万6千件に上ったというから、「やんぬるかな」と“投降”した家庭が少なくなかったはずだ。

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