やっぱり金権野球「原巨人」が落とした「丸佳浩」の競り値

野球 週刊新潮 2018年12月13日号掲載

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 原巨人のなりふり構わぬ金権補強は、ついにセ・リーグの王者、広島の主力、丸佳浩選手(29)の獲得にたどりついた。目先の優勝のためには、すぐれた選手はカネで引き抜く、という姿勢だが、優勝できなかったら、こんなに恥ずかしいことはないような――。

 事実、さる球界関係者は、

「元中日監督の落合博満さんは、“選手をかっさらっている球団があるけど、来年も広島が優勝します”と断言していました。この華やかな話題のせいで、他チームの目が広島よりも巨人に行き、対広島以上にエースをぶつけてくるだろうから、というのが理由。なるほど、と思いましたね」

 と打ち明ける。

 だが、いまさら言うまでもないが、この時期の巨人の補強は、あくまでも来年の優勝に照準を合わせてのことだ。巨人担当デスクは、

「この4年間、一度もリーグ優勝できず、来年優勝できなければ、巨人のワースト記録を塗り替えてしまう。投資をして、なんと言われようと勝たなければいけないのは、当然といえば当然なのですが」

 と語るが、であればこそ自身を補強しながら、同時に王者広島を弱体化できる丸の獲得に、遮二無二突き進んだというわけだ。

 だが、今年も打率3割6厘、39本塁打を打った丸は、2年連続のセ・リーグMVPであり、守りにも優れて6年連続ゴールデン・グラブ賞を獲得した。さすがに、

「育成一本やりで、主力を引き抜かれても乗り越えてきた広島でも、今回は松田元(はじめ)オーナーが異例の引き留め発言。資金力に乏しいなか、4年17億円という破格の提示をしていました」

 と、広島担当記者。

「丸も悩んで、阪神への移籍経験がある新井貴浩にも相談していたらしいのですが、お子さんの養育環境なども考えたようです」

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