レバノン17億円豪邸、再婚妻とのNY宅、宮殿結婚パーティー… 「カルロス・ゴーン」疑惑のカネ

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会社につけを回した豪華「家族旅行」の行程表 隠されたNYの家

 不正支出では、家族旅行の費用までつけを回していたとされるが、そこは世界に名立たる経営者。その行程表を探ると、いつぞやの“前都知事”の“家族で千葉の竜宮城”とはスケールが違う。

 日産関係者によれば、

「ゴーンさんは、多忙でも必ず休暇は家族のために使うと公言していました。リオのカーニバルの時期や、年末年始は親族のいるブラジルに家族同伴で帰国するし、夫人と連れ立ってレバノンへもよく足を運んでいた。その他にクルージングや高級寿司店での飲食代など、総額は数千万円にのぼると見込まれています」

 3年前に離婚したゴーン容疑者が、新たな家族に選んだのはキャロル・ナハス夫人(52)。レバノン出身で現在は米・NYに住む。そこに2人のスイートホームが隠されているが、大っぴらにできないのにはワケがあると、現地特派員が言う。

「この愛の棲家(すみか)も日産側に提供させた疑いを持たれているのです。物件はマンハッタンでもセントラルパークに近い山の手の高級住宅街。アッパーイーストサイドと呼ばれるエリアにあり、高名なレストランや服飾店が軒を連ねる、ニューヨーカー憧れの場所なんです」

 夫婦の疑惑は他にもある。

 バツイチのゴーンがキャロル夫人と再婚したのは、2016年5月のこと。その年の10月、キャロル夫人の50歳の誕生日にあわせ、世界遺産であるフランスのベルサイユ宮殿で、盛大な結婚パーティーを開催した。ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」を真似た、盛大な宴だったという。

 それも日産持ちだったと噂されているが、そもそも、ベルサイユ宮殿を借り切るなんてできるのか。

 フランス挙式専門のコーディネート会社「ブランシュ・ボヤージュ」に聞くと、

「ゴーン夫妻が結婚パーティーを開いたのは、有名な“鏡の間”がある宮殿とは別で、離宮である大トリアノン宮殿の部屋の一つです」

 大トリアノン宮殿は、ルイ14世が愛人や家族と過ごすために建てられた。フランス革命の惨禍で、一時は荒れ果てたが、ナポレオン時代に修復工事が行われ、現在は、国賓を招いた晩餐会などで使われているという。

「ベルサイユ宮殿では、修繕費に充てるため、一部の部屋を貸し出している。公式サイトには、その案内も出ていますから、一般の方でも利用することはできます。ゴーン夫妻の結婚パーティーの参列者は、家族も含めて120名ほどなので、それほど大きな部屋ではなかったはずです。場所代は、食事と合わせても、500万から600万円くらいではないでしょうか」

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