丸、中島、炭谷……「巨人」大物獲得で出場機会が奪われそうな“伸び盛り若手”リスト

野球2018年12月2日掲載

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本当に競争は激化するのか?

 巨人に入団する、4人の大物選手に大きな注目が集まっている。内訳はFAで2人、自由契約で1人、外国人が1人、という具合だ。

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 セ・リーグは指名打者制ではない。投手を除く巨人の野手スタメン8人のうち、その半分が“外様”と“助っ人”で埋め尽くされるかもしれないわけだ。これをファンは、どう受け止めるのか――?

 何よりも若手選手への悪影響が懸念されるわけだが、まずは鳴り物入りで入団する面々を確認しておこう。

 先陣を切って巨人入りが報じられたのは、大リーグ・パドレスのクリスチャン・ビヤヌエバ(27)。基本は退団したケーシー・マギー(36)の代わりだが、守備は1塁を守るという説が濃厚だ。

 日刊スポーツの「巨人、右の大砲ビヤヌエバ獲得 メジャー左腕キラー」(11月22日電子版)によると、1塁を守っていた岡本和真(22)が3塁に移ることは決まっており、空いた1塁をビヤヌエバが守る青写真だという。

 2人目は中島宏之(36)。オリックスを自由契約となっていたが、巨人は11月22日に獲得を正式に発表した。
 
 中島は今季、3塁か1塁を守るか、指名打者として出場した。だがプロ入りしてからは主にショートを守ってきた。巨人では今季、坂本勇人(29)、吉川尚輝(23)、山本泰寛(25)が激しく争ったポジションだ。一部メディアは2塁説を報じているが、こちらも吉川や田中俊太(25)という若手が存在感を発揮していた。

 そのため入団会見では「中島を、どのポジションで起用するのか?」という質問が飛びだし、原辰徳監督(60)は以下のように答えた。

「ナカジが来てくれたら競争が激しくなる。チームは競争が大事。彼が入ったことで戦いは始まる。幸い内野はどこでも守れるという選手です」

 所詮は若手に対する「咬ませ犬」といったところか。巨人の若手を応援するならば「吉川、山本、田中という若手が、ベテランの中島を追い出せるか否か」が焦点になるわけだ。

 しかし、実際に若手が健闘したとしても、本当に中島を切って捨てるのかという疑問も湧く。中島の推定年俸は1億5000万円。“経済効率”を考えれば、中島を起用し続けるのがベストだろう。

 3人目は炭谷銀仁朗(31)。西武でFAを宣言した。巨人の捕手は小林誠司(29)が伸び悩み、大城卓三(25)に期待が寄せられていた。それに加えて来季はベテランの阿部慎之助(39)が捕手に復帰する。これも表向きは“競争激化”の戦略なのだろう。

 しかし「阿部は代打専門で、その後、必要に応じてマスクをかぶるはず。正捕手は炭谷銀仁朗で決まっている」という分析もある。それが現実のものになれば、競争の効果は全く望めないことになる。

 そして、まるで真打ちのように入団が発表されたのが、丸佳浩(29)だ。丸は広島でセンターを守っていた。外野手の長野久義(33)や陽岱鋼(31)、アレックス・ゲレーロ(32)が追いだされても仕方ないが、若手の成長株だった重信慎之介(25)が割を食う懸念がある。

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