「母の慈愛の心を」に傷ついた?小池百合子都知事 謝罪の鳥取県知事は“大変驚きました”

政治週刊新潮 2018年11月29日号掲載

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 都民1300万人の生活を預かる立場なら「都民の母」とどうして言えなかったのか。“赤貧洗うが如し”の財政を抱える「鳥取県知事」の発言に、「私は母になれなかった」から「大変傷付いた」と訴えた小池百合子都知事(66)。言葉狩りの嫌な空気ばかりが漂っている。

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 11月16日午前の定例会見で、小池知事はざっと以下のような発言をした。

〈あの場において、非常に何か、茶化すような発言があって、私は非常に困惑いたしました。やはりこの問題、課題というのは国家的な課題でございますので、そういったことについては、私は「非常に傷付いた」ということを申し上げたいと思います。私は母になれなかったので、できるだけ多くの女性に仕事も、それから子育てもやってもらえるような環境を、私自身ができなかったことを皆さんに是非叶えてもらいたいと思うから、そういう環境づくりをしているのであって、このような安易な発言をされるということについては、「大変傷付いた」ということだけ申し上げたいと思います〉

 子宮筋腫のために子宮を全摘出した小池知事は、11月9日正午から開かれた「全国知事会議」での平井伸治鳥取県知事の言葉に、「大変傷付いた」と言っているのだ。彼はおしなべて東京と地方との共存共栄を訴えたのだが、小池女史の神経を逆なでしたのは、大要、以下の部分だった。

〈先日のメーテル、素晴らしかったです。実は、私たちの世代、男たちはメーテルに恋をしておりまして(中略)ちなみにメーテルの名前の語源は、ギリシャ語で母でございます。ぜひ母の慈愛の心をもって、大都市と地方とですね、折り合える案を考えて頂ければと思います〉

 メーテルというのは、松本零士「銀河鉄道999」のヒロインのこと。都知事が10月末のハロウィン・イベントにメーテルのコスプレで登場したことに因んでいる。日本の、というよりはむしろ東京発信のアニメの力を信じる彼女は、かねて、「魔法使いサリー」や「リボンの騎士」の主人公に扮してきた。

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