福岡国際マラソンで火花「ナイキvsニューバランス」

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 マラソンシーズン到来。この冬は、選手たちの足元に注目されたし。

「マラソンシューズといえば“軽さ”“薄さ”が売りでしたが、今のマラソン界は、踵(かかと)の厚さが3センチもあるナイキ製厚底シューズが席巻しているのです」

 とスポーツ紙陸上担当記者が語る。

「厚底の代表選手といえば、現世界最高記録保持者のキプチョゲ。彼はナイキのシューズ開発そのものにも絡んでいます。2月の東京マラソンでは設楽(したら)悠太(26)がナイキの厚底を履いて16年ぶりに日本記録を更新し褒賞金1億円をゲットしました」

 10月のシカゴ・マラソンで設楽の記録を21秒短縮し、同じく1億円をゲットした大迫傑(すぐる)(27)もナイキ製厚底シューズだった。

 しかし、“薄底”も黙っていない。

 11月16日、ニューバランスが薄底シューズの新作「NB HANZO V2」を発表した。

「共同開発したのは、高橋尚子や野口みずき、イチローらの靴を手掛け、“現代の名工”に認定された靴職人、三村仁司氏。氏によると、足首の硬い人が厚底に向いている。日本人は足首の柔らかい人が多く、厚底が向いているのは10人に1人しかいないそうです」

 新作発表会には、青学時代に箱根で“山の神”と称された神野大地(25)が登場。12月2日号砲の福岡国際マラソンにはこの“薄底”で挑むという。

「福岡には設楽も出るので、“厚底vs薄底”になりますね。現状では設楽の方が実力は上ですが、神野の走り次第では“薄底”も再評価されることになります。ニューイヤー駅伝や箱根駅伝でも、“厚底vs薄底”バトルが見られそうです」

 ちなみに、市販は12月14日から。お値段は1万5000円也。

週刊新潮 2018年12月6日号掲載

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