ともに「新垣結衣」主演でも 「逃げ恥」にあって「けもなれ」にないもの

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 思えば、2年前の忘年会は“恋ダンス”一色だった。その流行を生んだドラマ、「逃げ恥」の新垣結衣(30)と脚本家が再タッグを組んだ「けもなれ」。日テレは大ヒット作の再来を期したのだろうが、どうにもパッとしない。「けもなれ」に、なにが欠けているのか。

 2016年のTBSドラマ、「逃げるは恥だが役に立つ」は、新垣と星野源(37)のW主演。脚本は野木亜紀子である。最終回では、録画分も加味した総合視聴率で33・1%を叩き出したお化けドラマだ。

 その主演女優と脚本家の最強タッグが日テレに“移籍”。この10月から、新垣と松田龍平(35)のW主演で、「獣になれない私たち」がはじまった。しかし視聴率が振るわない。初回こそ11・5%だったものの、その後は8%前後。第6回で、ようやく10%の2桁に乗った。

 負け組ではないが、この程度に甘んじる理由を、「逃げ恥」にあって「けもなれ」にないもの、こうした視点から整理していきたい。

 まずは基本的な視聴率について、芸能担当記者の話。

「『逃げ恥』の初回は10・2%でした。『けもなれ』のほうがいいんです。でも、『逃げ恥』の2回目以降は12、13と上がっていき、最終話の第11回が20・8%となります。一度たりとも、前回より数字が下がらなかったんですよ」

「けもなれ」の推移は、初回を見た視聴者が離れていったことを意味する。

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