“キノコ雲”は韓国支配の「罪」の象徴… テレ朝が原爆バンザイ「BTS」を排除の論理

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韓国を支配した“罪”の象徴

 それだけ世界に飛躍すると過去のアラも出てくる。

 11月13日からのドーム・ツアーのため来日したメンバーのひとりが過去に着用していたTシャツが話題を呼んだのだ。

 韓国の会社が作ったこのTシャツには、背中の部分に日本への原爆投下写真と、PATRIOTISM(愛国心)、OUR HISTORY(私たちの歴史)、LIBERATION(解放)、KOREAといった文字がプリントされている。「原爆投下による日本統治からの解放を喜んで韓国バンザイ」ということなのだ。

 TシャツはARMYと呼ばれる彼らのファンからの贈りものだった。17年3〜4月のワールドツアーで身に着けていたところ、贈り主である当のファンがSNSに上げたり、公式のドキュメンタリー映像に映り込むなどしていたことから、徐々に炎上したという流れになっている。

「日本人が見て気分がいいわけないでしょう。ざまあ見ろ、と言われているようなもの。原爆被害国としてこのような侮辱に対し怒って当然です」

 と、元朝日新聞ソウル特派員でジャーナリストの前川惠司氏が憤りを露わにするように、看過しがたい代物に他ならない。そのうえ彼らは、過去にナチス親衛隊の記章をあしらった帽子をかぶったり、ナチスを思わせる旗を掲げたりするなどの行動を取ってきた。米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」はこれらの点について、「原爆被害者をあざけるTシャツの着用は、過去をあざけるこのグループの最新の事例にすぎない」「BTSは日本の人々とナチスの被害者に謝罪すべきだ」と強調している。

 虎の尾を踏んだ恰好だが、産経新聞の黒田勝弘ソウル駐在特別記者兼論説委員によると、

「話題になった韓国映画『軍艦島』でも、ラストは長崎への原爆シーンです。韓国人が軍艦島から脱出し、船に乗って島を離れるときに、長崎の市街地では原爆のキノコ雲が立ち上っている……。韓国を支配した罰の象徴として使われている。メディアで原爆がそのように扱われている韓国において、日本人のように悲惨さを想起させることはありえない」

 だからといって、BTSの行為に免罪符が与えられるというわけではない。

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