ドラクエ「堀井雄二」の新たな伴侶が語る“略奪だと言われてしまうのは仕方ない…”

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“アセクシャル”

 その後、籍を入れたのは昨年のことである。

「離婚をしたことは16年当時に聞いていました。その前に、彼は体調を崩した時期があって、そういったこともきっかけのひとつだったんじゃないかな。病気自体は初期の初期でみつけられて、手術も終わったので、その後は異常もないです。離婚の後は、彼も“しばらくは結婚生活はしない”という考えがあったようですし、とりあえず私は“不倫ではなくなった”ということで安心し、そのままの関係を続けていました」

 しかし、

「私がカトリックを信仰していて、神父さまから“実生活の上で同棲などの状態であるならきちんと籍も入れなさい”とアドバイスを頂いたので、そうしようということになりました。普通の仕事仲間というかサポートの仕事もし、家の行き来も当然あって、お仕事も全部堀井から回ってくる形でした。『アセクシャル』という言葉をご存知ですか? 非常に淡白な、身体の関係というよりは精神の関係といった間柄のことです。だから、『略奪』だなんだっていう情熱的な感じはありません。事実としては不倫となってしまうので、なかなか理解されないこともわかっていますが……」

 彼らは共に猫好きで、ある夜には連れ立って近所の猫の世話をする姿が目撃され、その際に堀井はスマホのライトで周囲を照らしていたという。ダンジョンを進むパーティーさながらの光景だったのだろうか。

 堀井をよく知る関係者は、彼のことをこう評する。

「堀井は車やブランド品などに執着することはない。カネをかけるのは旅行くらいですが、それも自分で航空券をとった場合はエコノミーに乗っているようです。食べ物は高級料理より庶民的なものが好きで、特にコンビニのおにぎりが大好き。お酒は体質的に全くダメで匂いをかぐだけでも酔ってしまうほどです。だからお酒の席などにもあまり顔を出さない。兵庫県のご実家を建て直したほか、奥さんのご実家や子供たちの家も援助していて、逆に言えばそうしたことにしかカネは使っていないと思います。“堀井あっての自分たち”とご家族も感謝していて、揉めている印象はないよね」

 カネがあればそれだけトラブルの種が増えるのが離婚であり財産分与である。なのに、過去を水に流して新しい人生を送れているのは、彼の性格に負うところが大きいということなのだろう。(文中敬称略)

週刊新潮 2018年11月15日号掲載

特集「『ホリイはこんらんした。ホリイは10億ゴールドしはらった』 魔物に呪文をかけられ『堀井雄二』の『離婚クエスト』」より

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