篠原涼子CMでおなじみ 「日本和装」社長が会社のカネで大尽遊び

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 篠原涼子、米倉涼子、真矢ミキに田中麗奈、そして、観月ありさ。その共通点は月9ドラマの主演女優、ではない。〈着物、着物、着物が着られる~♪〉のCMソングで知られる日本和装の歴代イメージキャラクターだ。さて、このたび明らかになったのは、豪華な女優陣を起用してきた創業社長の華やか過ぎる大尽遊びの実態で――。

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 去る10月31日、日本和装ホールディングスは、同社の会長兼社長である吉田重久氏(56)の辞任を発表した。経済部記者によれば、

「福岡大学在学中に輸入販売業を立ち上げた吉田社長は、80年代後半に和装業界に進出します。そして、“運転免許がない人に車は売れない。同じように、着付けができない人に和装品は売れない”という方針のもと、無料の着付け教室を全国的に展開。生徒と、着物や帯メーカーとの販売仲介によって事業を拡大してきた」

 有名女優をCMに起用し続け、いまや着付け教室は全国に約300カ所を数える盛況ぶり。加えて、東証2部上場の日本和装は、今年5月に1部昇格を目指して指定申請を行っている。

 では、なぜこのタイミングで社長が辞任するのか。

 実は、指定替えの審査過程で日本和装は〈関連当事者取引に関する問題点〉を東証から指摘され、特別調査委員会が調査に当たっていた。で、その調査報告書に目を通すと、出るわ出るわ。このご時世に耳を疑うような「私的流用」疑惑の数々。たとえば、

〈吉田会長個人が所有するクルーザーの船舶係留利用料その他維持費については、当社が支払いを行っている〉

 その金額は昨年だけで440万円余り。2014年から5年間の合計で、実に約2312万円を会社に負担させていたのである。

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