「遠藤憲一」のツッパリ時代、偏差値38の高校を1年途中で退学に母親は号泣

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泣いた母、殴った父

 この頃の母親に関する思い出を、遠藤は月刊誌「パンプキン」(潮出版社)2010年5月号で振り返っている。

《役者になったきっかけは、高校中退だった。
「勉強は苦手だから、いちばん偏差値の低い高校を選んだら、通学に2時間もかかり、半数以上の生徒がツッパリの学校で。どんどん悪さを覚え、夏休みごろには完全にツッパリ」(笑)
 2学期に登校すると、ロッカーに入れていた教科書を先生に燃やされていた。
「“入れっぱなしにしたら燃やすと言っただろ!”って。教科書を忘れると立たされる規則。それで毎時間、立ってました」
 やる気を失って中退。バイトも長続きしない。そんなとき、俳優養成所の募集を見て飛び込んだのが、演劇の世界だった。
「“役を作っていく”というのがすっごくおもしろくて。初めて、やってみたいことができました」(中略)
「高校を中退したとき、おふくろはワンワン泣きながら祈ってました。すごい問題児だったから、つねに“まっとうな人間に”と育ててくれたような気がします」》

「週刊現代」(講談社)の2013年6月22日号では父親について回想している。

《10代の頃に宮城から上京した親父は東京ガスの配管工となり、定年まで働きました。(中略)
 そんな親父に、一度だけぶん殴られたことがあります。高校を中退し、家でぶらぶらしていた頃の話。学校を辞めると言った時も、涙を流すお袋とは対照的に親父は黙って認めてくれましたが、バイトも長続きしない息子についに業を煮やし、小言を吐いたんです。私もカッとなって「自分だって、たいした仕事を……」と言い返した瞬間、鉄拳が飛んできた。私は抵抗できず、何発も殴られ続けました。
 自分もあの時の親父と同じ年齢になり、息子に言い返された悲しさがよくわかります》

 遠藤は相当に多忙のようだ。まずは主演映画「アウト&アウト」(ショウゲート)の公開が11月16日に控えている。傑作コミック「ビー・バップ・ハイスクール」の作者でもある、きうちかずひろ監督(58)が自身の小説を実写化した話題作だ。

 ちなみに「誰だって波瀾爆笑」では、遠藤は2020年の東京五輪ごろまでドラマや映画の予定が入っていると紹介していた。人気はまだまだ続きそうだ。

週刊新潮WEB取材班

2018年11月18日掲載

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