組織票!? 「ゆるキャラグランプリ」重大事件

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 柳の下にいつも泥鰌(どじょう)がいるわけではない。しかし、そこに二匹目の姿を探してしまうのが人間の性である。

 今年も実に909体がエントリーした「ゆるキャラグランプリ(GP)」で珍騒動が勃発だ。

 さるワイドショースタッフによれば、

「滋賀県彦根市の“ひこにゃん”や熊本県の“くまモン”が全国的な脚光を浴びて以来、彼らに続けと各地でブームが起こり、ゆるキャラが量産されるようになりました」

 しかし、ブームは思わぬ展開を見せているという。

「この9日に投票が締め切られた今年のGPで1位から3位までのゆるキャラに、とある“疑惑”が報じられたんです」(同)

 一体、何があったのか。

「GPの投票はネットで行われ、規定では1人当たり1日1回投票できる。しかし、暫定1位に輝いた三重県四日市市などは、市が投票用のIDを大量に取得して、職員に割り振り、組織票で票を水増ししたとして、思わぬ目くじらを立てられてしまったのです」(同)

 この疑惑に当惑するのは四日市市の担当者である。

「うちの“こにゅうどうくん”は、四日市市が誇る日本一のからくり山車“大入道(おにゅうどう)”さんの息子なんです。でも、誕生したのが1997年と古く、他のゆるキャラに比べてフォルムや設定が洗練されていなかった」

 そこで四日市市は市を挙げた奇策に出る。

「数年前から何とか全国区にしようと、着ぐるみを流行りの2頭身にしたり、永遠の6歳という設定をつけてみたり。そんな中、市民の方からもGPに市の職員も協力してと言われて。でも、強制投票なんてありませんし、法にもルールにも背いていない。ただ知名度を上げようとコツコツ頑張ってきただけなのに……」

 最後の決戦投票はこの週末。せっかく見つけた泥鰌を離さずにいられるか。

週刊新潮 2018年11月22日号掲載

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