菅野は出ない、“スター”は来日しない… 色褪せた「日米野球」

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「田舎から親戚が上京するのでチケットを買ったんですが、メンバー発表を見て心底がっかりしました」

 と嘆くのは、例年『メジャーリーグ選手名鑑』の編著を手掛ける友成那智氏だ。

「当初の目玉は、今季惜しくも三冠を逃しながらもMVP有力とされるイエリッチ。ところがこれがドタキャン。スターと呼べるのはモリーナくらいですよ」

 年俸1千万ドルオーバーは彼とサンタナの2人だけなのだとか。新人王確実とされるアクーニャなどはいずれ大物になるのだろうが、おおむね年俸が抑えられている若手選手の出稼ぎ興行と言ってよさそうだ。

「特に投手陣が酷い。メジャーは30球団もあるというのに、今季フルシーズン先発で投げた投手はゼロです。クローザーも皆無。一番勝ち星が多いのが8勝の前田健太という惨状です」(同)

 ランディ・ジョンソンやバリー・ボンズといった豪華メンバーが来日したのも今は昔である。

「4年前の前回、マリナーズの主砲カノーが死球を受けて骨折。出場選手には高額の保険が掛けられているとはいえ、観光気分で来日して故障では割に合わない、と敬遠に拍車がかかった」

 とスポーツ紙デスク。

「それに、有力投手の場合、大枚叩いて雇っている球団から出場NGが出ています。マエケンが出場できるのは、彼の契約が基本的に出来高払いだからです」

 一方、日本側も、巨人の菅野やDeNAの筒香といったスターが欠場。表向きは治療を理由にしているが、菅野なぞは、事実上の主催者である巨人のエースだし、メジャー志向もある。ちょっと無理して出てメジャーを唸らせてほしいものだが、

「WBCとかお披露目の場はいくらでもありますから。今や日本選手にも魅力のない色褪せた興行になってしまいました」(同)

 再び友成氏。

「まあ、チケットはネットオークションで定価の2割引で買えましたけどね。たぶん本塁打が乱れ飛ぶでしょうから、せいぜいそのボールを拾って元を取るように頑張りますよ」

週刊新潮 2018年11月15日号掲載