年金受給、何歳からが正解か? 考えるべきは「寿命」ではなく「余命」

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平均寿命の推移と「平均余命」早見表

 具体的にはこうだ。厚労省の統計を基にした「平均寿命の年次推移」(表)をみると、現在の男性の平均寿命は81・09歳だが、平均寿命とは出生時における平均余命のことで、年金受給開始年齢に達した人が死亡する年齢の目安というわけではない。

 そこで、同じく厚労省のデータをまとめた表「平均余命」早見表をみてみよう。これは各年齢の男女の死亡率を基に作成したもので、現時点で65歳まで生きることができた男性の平均余命は19・57年。つまり84・57歳となり、男性より長生きするとされる女性は、89・43歳まで存命できることが分かる。

「70歳男性は約85歳まで、女性に至っては約90歳まで生きられる可能性が高い。すでに60歳、70歳まで生き延びることができた人たちにとっては、70歳繰り下げ受給で得をする82歳という数字は、手の届かない数字ではありません」(同)

(2)へつづく

週刊新潮 2018年11月8日号掲載

特集「『75歳』の選択肢は政府の罠!? デマが飛ぶ『年金受給』は何歳が正解か」より

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