新番組「99人の壁」でボケもツッコミも自由自在 俳優「佐藤二朗」はフジを救えるか?

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素人イジりが上手い

 レギュラー第1回も、“京浜急行”が得意ジャンルという小学4年生の男の子(「いま[収録時]は9歳だけど、OA時は10歳」と自分で主張)に主役の座を明け渡した佐藤は、こう言っていた。

「またおいで。この番組は君の番組だ、ほぼ」

 得意ジャンルに“サメ”を指定し、賞金100万円の使い途として“沖縄に行ってサメを見る”と答えた小学5年生の男子(11)が2問目をクリアすると、佐藤も盛り上がる。

「次、3問目だぜ。もう行け! 沖縄! 100万、獲ってってな!」

 せっかくの励ましにも無反応な小5男子。佐藤が心配して声をかける。

「な、なぜ……音を発しない?」

「ちょっと、集中したいんで……」

 ボソッと答えた小5男子に、佐藤が慌てて、

「ごめんなさい、ホント、すいません……」

 また、セーラー服を着て参加していた51歳の女性に対しては、

「85番の方、あのぉー、特に言うことはありません。さあ、それでは問題へ参りましょう!」

 さらに、得意ジャンルが“佐藤二朗”という女子高生(15)にはメロメロ。クイズで、佐藤が過去に出演したドラマや映画のタイトルが出題されると、あることに気づいてこう宣う。

「ドラマにも使ってください、フジテレビ!」

 前出の民放プロデューサーは言う。

「佐藤さんはTwitterのフォロアーが104万人もいるほど、言葉づかいが巧みな人でもあるんです。国立信州大学を卒業しているので、インテリなのでしょう。Twitterでのつぶやきは、2年前(16年)に『佐藤二朗なう』(山下書店)として出版されているほどです。実はいま、テレビマンが新しいMCとして狙っているのは俳優なんです。古くは関口宏(75)や山城新伍(1938〜2009)、愛川欽也(1934〜2015)など、最近の成功例では谷原章介(46)や坂上忍(51)もそうでしょう。そんな中で、桜金造(61)のような顔でいながら国立大卒の知性、ボケとツッコミの巧みさも併せ持つ佐藤二朗は、MCで新たなジャンルを築くかもしれません。また、クイズ番組で活路を見出そうとしているフジテレビですが、佐藤さんが救世主となるかもしれませんよ」

週刊新潮WEB取材班

2018年11月3日掲載

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