コンビニから病院まで外国人労働者 「移民大流入」でどうなるニッポン

国内 社会 2018年10月25日号掲載

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ロヒンギャが来たら…

 また、ある牛丼店のアルバイト3人はいずれも東南アジア出身の外国人。汁たっぷりを意味する「汁(つゆ)だく」にも難なく対応し、精励恪勤(かっきん)する姿がそこにあったのだった。

 そして日本全国の病院にも、外国人看護師が散らばっている。彼らは経済連携協定に基づいて、インドネシア、フィリピン、ベトナムから来日し、3年以内に日本の国家試験をパスしたのである。その数は18年までの累計で344人となる。

 ジャーナリストの出井康博氏によれば、

「コンビニや飲食店で働いている人はエリートです。日本人の目につかない、弁当や総菜の工場、宅配便の仕分け現場にホテルの掃除や新聞配達の現場で働いている外国人留学生たちがもっといます。日本語ができないまま日本にやってくるので、それでもこなせる職業に就くのです。彼らは酷い状況に置かれていますが、新聞やテレビでは取り上げられません。それは、新聞配達の現場で、外国人留学生が働いているという隠したい現実があるからです」

 新聞が取り上げなければテレビも報じない。それで、何もなかったことになる。

「彼らには留学できるような経済力はありません。でも政府は08年にぶち上げた『留学生30万人計画』を進めたい。人手不足の解消手段として使いたいという思惑もある。それで本来留学の対象にならない外国人にもビザを出し、出稼ぎ目的の人たちを受け入れているのが、今の外国人留学生の問題です」(同)

 他方、評論家の徳岡孝夫氏は、

「コンビニの店員や建設現場など日本の若者が敬遠する仕事をしてくれているとひと括りにするのは危ない。外国人にも色々あるんだということを言いたいです。外国人が来てくれて嬉しいとか、それが日本の明日を拓くことであるかのように言うのは早計でしょう。外国人が日本へやってくるのは、自分の国で儲からないから。例えば、ミャンマーからそういう外国人労働者を呼んだらいいというけど、竹山道雄の『ビルマの竪琴』に出てくるミャンマー人ばかりなのか。ミャンマーで問題になっている少数民族、ロヒンギャが来たらどうするのか。そして、その少数民族を抱え込んでしまったらミャンマーと日本の政府の関係はどうなるのか」

 と疑義を呈するのだった。

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