コンビニから病院まで外国人労働者 「移民大流入」でどうなるニッポン

国内 社会 2018年10月25日号掲載

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「移民大流入」でどうなるニッポン(1/2)

 少子高齢化対策を諦め、移民大流入へと政策は大転換された。コンビニから病院まで外国人労働者が従事する現況は更に変貌することになる。憎悪のマグマが滞留する欧州の失敗、東京五輪でのテロ攻撃、新たな犯罪ネットワーク……。悲劇だけが映る漂流ニッポン。

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 世界遺産に指定されるトルコ・トロイ遺跡にある木馬像を見たことがあるなら、疑問に思った方もいるはずだ。小屋や覗き穴が設(しつら)えられているのだから、中に人がいないはずはないのではないか。国家の悲劇は透けて見えていたのではないか。それを承知で破局の原因を引き入れたのではないかと。

 そんな哀しき木馬の姿が瞼の裏側に見え隠れしたのが、

〈外国人労働者 永住可能に〉(読売10月11日)

〈外国人材受け入れ拡大 政府が改正案の骨子“単純労働者にも在留資格”〉(NHK10月12日)

 といった報道だった。

 現在は大学教授や医師など、「高度な人材」に限られている就労目的の在留資格を、単純労働者を含めた人材にも広げるというのだ。

 これは、第4次安倍改造内閣が発足して最初に手をつける重点政策で、10月24日召集の臨時国会で審議される。法案が通ると、来年4月から外国人材の受け入れが拡がって行くことになる。現在127万人いる外国人労働者が、2025年までに建設や農業、介護などの分野で177万人以上に増える見通しだ。

 新たな在留資格として、「特定技能1号」と「特定技能2号」とが設けられることになった。前者の在留期間は最長で5年。後者は、1号を上回る熟練した技能を持つと認められた外国人に与えられる。在留期間に上限はなく、永住や家族の帯同も可能となる。

 要するに、安倍首相は移民受け入れ策へと大きく舵を切ったと言えるのだ。

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