協賛は1118社! 若年性パーキンソン病の「カリスマ社長」が映画「熱狂宣言」で見せる生き様

エンタメ 映画 2018年10月17日掲載

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 とうとう1000社超えである。何のことかといえば、映画への協賛企業の数である。

 外食産業がメインのDDホールディングス社長にして、若年性パーキンソン病で闘病中の松村厚久氏(51)。彼を余すところなく撮り続けたドキュメンタリー映画「熱狂宣言」(11月4日公開)の協賛企業が1118社に達したのだ。

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 まずは劇中で本人が語っている自己紹介から。先輩の誕生パーティー開催を買って出て、Tシャツ、短パン、手ぬぐい鉢巻き姿でステージに上がり……。

「イェーイッ!! 空前絶後のォ! 超絶怒濤のォ! 熟女好きの社長ォ! 熟女を愛し、熟女に愛されたァ! 40代、50代、60代、すべての熟女を愛した男ォ! そう! 我こそはァ! 身長176センチ、体重62.5キロ、預金残高526万円! これでも東証一部上場会社の社長ですッ! キャッシュカードの暗証番号は、4351! 今、そこのバッグに金入ってます! みなさん今がチャンスです! もう一度言います! キャッシュカードの暗証番号は、4351! “ヨサコイ”と覚えて下さい! すべてをさらけ出したこの俺はァ! サンシャイン松村ァ! イェーイッ!!!」

 愛すべきバカ――松村厚久。経営する店舗も「アリスのファンタジーレストラン」や「ベルサイユの豚」、「戦国武勇伝」、「あくとり代官 鍋之進」……といったアトラクションかと思うような食とエンターテインメントを融合させた店を次々に展開したかと思えば、「京町恋しぐれ」、「わらやき屋」といった和食も手がけ、外食業界で初めて100店舗をすべて異なる業態で成功させた。年商は500億円、およそ1万人の従業員を抱え、国内外で500店舗を経理する東証一部上場企業のDDホールディングス代表取締役社長である。

 高知県生まれの51歳。外食界のカリスマ社長、革命児、天才、ビッグマウス、不思議ちゃん……数々の異名を持つ松村だが、13年前から若年性パーキンソン病を患っている。

 先に紹介した自己紹介にしたって、客を大笑いさせた後は、社員に抱えられてステージを去って行くのだ。体調が悪いときは、社員を前にした挨拶も、何を言っているのかすら、まったく分からない。だからといって、映画「熱狂宣言」は、24時間テレビのようなお涙頂戴でもなく、社長のサクセスストーリー仕立てにもなっていない。

 しかし、若年性パーキンソン病という病は、日に日に悪化していくわけでもなく、前日に“遊び過ぎ”たり、睡眠時間や天候などによっても、日ごとに症状が異なる。猛烈に痛がりながらのマッサージを受けるとシャンとしたり、さっきまでしっかりしていたのに、いきなりズルズルになってしまったりという一面があることも感覚として分かる。口がきけない中でのインタビューに「こんなものじゃないぞ!」と自身を鼓舞するようにキーボードを打つ姿に力強さを感じることもある。もっとも、女に弱かったり、バカ丸出しだったりと、負の部分もけっこう多い――。

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