貴ノ岩が日馬富士に要求していた“法外3千万円” 貴乃花も支援、「暴行事件」法廷闘争待ったなし

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3千万円を要求

 日馬富士が傷害容疑で書類送検されたのは昨年12月11日。その後、略式起訴された上で50万円の罰金刑となったが、それ以降、被害者である貴ノ岩サイドとの間で示談交渉が行われていたことは、これまで全く報じられていない。

 相撲協会関係者が言う。

「今年の春先と夏前に両者の代理人弁護士が話し合いの席を持ち、そこで、貴ノ岩の代理人弁護士は慰謝料などの名目で3千万円の支払いを求めています」

 貴ノ岩の代理人を務めているのは、都内にある「TMI総合法律事務所」に所属する弁護士で、ここは先日、貴乃花親方が会見を開いた弁護士事務所だ。親方の代理人もここに所属する弁護士だが、貴ノ岩の代理人とは別の人物である。

「3千万円の内訳は、慰謝料以外に入院費や交通費、弁護士費用など。中でも額が大きいのは、逸失利益で、受け取れるはずだった懸賞金として数百万円、幕内養老金として数百万円を請求しています」(同)

 事件の影響で貴ノ岩は昨年11月の九州場所と、今年1月の初場所を休場。3月の春場所で、十両力士として復帰した。

「貴ノ岩は人気のある力士ではありませんから、懸賞金の損害は、数百万円とか、そんな大きな数字にはならないはずです」

 と言うのは、さる相撲ジャーナリストである。

「ちなみに懸賞金は1本6万2千円で、そこから事務経費が5300円引かれて5万6700円が残りますが、さらにそこから2万6700円が税金対策として協会にプールされる。で、勝った場合、力士の手元には懸賞金1本あたり3万円が入るわけです。貴ノ岩の場合、懸賞金は1回の取組でせいぜい2、3本ですから、仮に1本5万6700円を損害とするとしても、全部で100万円もいかないでしょう」

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