国立がん研究センターだけで稼働中の「すい臓がん」狙撃マシーン 今後の課題は
がんを抑え込む方法は数あれど、放射線療法は化学療法と並びメジャーな治療法のひとつ。中でも国立がん研究センター中央病院(東京)は、日本で初めて導入した最新機器を使い、難治がん患者に対して成果をあげている。挑む相手はすい臓がん。死亡率が増加の一途で「がんの王様」と呼ばれる強敵を、この狙撃マシーンはどう迎え撃つのか。
医療技術の進歩で、がんの死亡率は徐々に減少している。そんな傾向に逆らうかのように、増加の一途を辿るのがすい臓がんである。
日本人の“三大がん”と呼ばれる「肺がん」「大腸がん」「胃がん」に迫る勢いで、死亡者数は女性では胃がんを抜いて3位、男性は5位。...