安倍陣営の“アッキー隠し”戦略、石破派恫喝は誰? 「自民党総裁選」裏の裏

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

干物の干し方

 石破陣営の関係者は、

「石破を応援することを表明した議員のところに、安倍陣営の人間から電話がかかってきて、“総務省にいい若手がいる”などと言ってくるケースもあったようだ。次の選挙の際にお前に対抗馬を立てるぞ、と脅しているわけです」

 そう明かした上で語る。

「ただ、石破応援団にはそうした圧力を受け流す余裕があった。竹下派所属で石破に投票することを表明した橋本岳衆議院議員は総裁選の2日前、自分のフェイスブックに『干物の干し方』と題して干物の写真をアップした。総裁選後、安倍総理サイドが石破応援団を徹底的に干すだろう、との見方が出ていたことを揶揄しているのは明らかです」

 一方、“干物”にされたくない一心で投開票日まで態度を明確にしなかったのが、小泉進次郎筆頭副幹事長。

「進次郎本人はもっと早く石破氏支持を表明したかったが、菅官房長官から“止めたほうがいい”と忠告されて思いとどまっていた。彼は今、宰相を目指す上で政治家としてのピークをどこにもってくるかについて思い描いている最中で、安倍総理サイドと全面的に戦って“三年寝太郎”になるのは得策ではないと考えたのでしょう」(先の政治部デスク)

 小泉氏の動向が目立たなかった背景には、そうした戦略があったわけだ。

次ページ:“アッキー隠し”の戦略

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。