“反安倍”の狼煙? 小泉進次郎の秘書に転身していた「加計疑惑官僚」部下

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真相を知る官僚

 藤原審議官といえば、加計問題で、度々、その名前が取り沙汰された。

 政治部デスクが解説する。

「文科省に残されていた“総理のご意向”文書なるものが話題になりました。加計学園の獣医学部新設について、“総理のご意向”“官邸の最高レベルが言っている”などと文科省に伝えていたのは、内閣府にいたときの藤原審議官だった。今治市への視察では加計学園の車を使用したことが発覚し、のちに厳重注意処分も受けている。つまり、加計問題の真相を知る官僚と言えます。当然、その部下であるならば、同じように色々と承知しているはずです」

 なぜ、藤原審議官の部下は進次郎議員の秘書になったのか。

 彼女と重なる時期に、地方創生大臣を務めていた石破元幹事長に聞くと、

「その女性は、知っていますよ。一生懸命、藤原さんの下で仕事をしていました。でも、進次郎さんのところで働くようになっているとは初耳。私が、地方創生大臣だった当時、進次郎さんは政務官でしたから、そのときの縁があったのではないでしょうか」

 一方、進次郎議員にも話を聞こうとしたものの、ここでも黙して語らず。

 政治部デスクが続ける。

「加計問題に進次郎議員は、厳しい態度で臨んでいました。疑惑解明に向けた安倍首相の対応は不十分だと公言していたし、参院の定数6増を決めたときには、“モリカケ問題に結論が出せないのに、こういった改正案にはしっかり結論を出す党はどうなのか。国民を舐めてはいけない”と捲し立てていた。その女性が事務所入りしたことで、安倍首相にとって、進次郎議員はさらに目障りな存在になるのは間違いありません」

 新加入の美人秘書は、進次郎議員のリーサルウェポンとなるか。

週刊新潮 2018年9月27日号掲載

ワイド特集「沈黙は金」より

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