ついに今田耕司を超えたMC「東野幸治」 いまや“バラエティ界の池上彰”と高評価

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Wコウジの活躍

 コンビではないものの「Wコウジ」と評されるこの2人。それぞれがピンで活躍している吉本所属のお笑いタレントである。

「先にMCとして頭角を現したのは今田さんで、ダウンタウンの下を離れて初めてMCを務めたのはフジテレビの深夜お色気番組『殿様のフェロモン』(93〜94年)でした。一緒にMCを務めていた中山秀征(51)とは犬猿の仲だったことを最近公表しましたね。すでに和解しているそうですが、まだ東京ではレギュラーもあまりない中で、今田さんも必死だったそうです。先日引退した安室奈美恵(41)とのバラエティ「アムロ今田きっとNo.1」(96〜97年・日本テレビ系)なんて番組もありました。その実力が決定的となったのは、島田紳助さん(62)の謹慎騒動で、その代役として白羽の矢が立ったことでしょうね。『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京)のMCでは当時のテレ東社長が絶賛するなど、その能力が改めて注目されました。そして紳助さんが引退すると、『オールスター感謝祭』(TBS系)など、多くの番組を受け継ぎました」(同・民放プロデューサー)

 現在、今田のレギュラー番組は、「ファミリーヒストリー」(NHK総合テレビ)、「人生が変わる1分間の深イイ話」(日テレ)、「アナザースカイ」(同)、「弁護士といっしょです」(テレ朝)、「炎の体育会TV」(TBS)「開運!なんでも鑑定団」(テレ東)、「今ちゃんの『実は…』」(朝日放送)、「特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」(読売テレビ)、「本能Z」(CBCテレビ)と多岐にわたる。

 また「本能Z」で共にMCを務めるのが、東野だ。

「東野さんがMCを務めるようになったのは、ここ数年です。それまで業界的には“今田の次”、“今田とコンビで”というポジションでした。しかしトーク番組では、ゲストやコメンテーターからの、どんな意見もきちんと活かし、笑いも取る。今年3月に終了したナイナイの『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の後を受け、東野さんをMCに起用した『世界!極タウンに住んでみる』は2クールで終了することにはなりましたが、これはMC云々というよりも、他局と似たような番組をやろうとした企画による失敗と見ていいでしょう。関西版の新聞で放送作家の鹿島我さん(52)も『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(朝日放送)での東野さんのMCを絶賛していました。政治経済、外交、スポーツ、芸能に至るまであらゆる分野の専門家が独自の見解を解説していく番組なのですが、そのMCの東野さんの梯子の外しっぷりが見事だと……」(同・民放プロデューサー)

〈この番組の見どころの1つが司会の東野幸治の“梯子(はしご)外し”である。関西制作の番組だけに解説にダジャレやボケを加える専門家も登場する。最初は司会らしくきちんと対応しているのだが、東野はあるタイミングで見事に梯子を外すのだ。その専門家は笑いに関しては素人である。梯子を外された瞬間、慌てふためき滑り落ちる。その様を大きな笑いへと昇華していく…。芸人、東野幸治の真骨頂である。〉(産経新聞関西版:「キラメキTV」18年7月6日付)

 東京で見られないのが残念だ。

「東野さんはアドリブも上手いし、笑いを作るパターンも豊富。でもバラエティでは、自分が前に出過ぎることはない。『ワイドナショー』(フジ系)でも、あの松本人志(55)を前に仕切れるわけですからね。ニュースやワイドショーの話題にも強い。タレントとして、奥様にまで“心がない”と言われ続けてきただけに、そのギャップは大きいですよ。放送作家の鹿島さんも書いてますが、東野さんは読書家で非常に勉強家であることも知られるようになってきています。様々なジャンルを語ることができるので、今後はもっと東野MCの番組は増えていくと思います。週替わりではあるものの『行列のできる法律相談所』(日テレ系)や『主治医が見つかる診療所』(テレ東系)といったMCは、関西系の番組まで含めると10本以上はある。年1回の『鳥人間コンテスト』(日テレ系・読売テレビ)の司会もいつのまにか定着。今田さんを超えて、いまやバラエティ界の池上彰(68)なんて声までありますよ」(同・民放プロデューサー)

 東野無双となるか。

週刊新潮WEB取材班

2018年9月25日掲載

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