マツザカを残して引退続く「松坂世代」 名球会ゼロ

野球週刊新潮 2018年9月27日号掲載

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 村田修一、杉内俊哉……昭和55年生まれのいわゆる“松坂世代”を代表する選手が相次ぎ引退を発表した。

「同学年にいた“怪物”に追いつけ追い越せ、という気概があったからか、例年になく才気あふれるプロ選手が輩出した世代です」

 とスポーツ紙デスク。

「ただ、そこで無理してしまったんでしょうか、故障に苦しむ選手も多かった」

 杉内は股関節、久保田智之(元阪神)は肘を手術後に引退。野手では森本稀哲(ひちょり)(元日本ハム他)や梵(そのぎ)英心(元広島)が故障に悩まされたクチだ。現役では、和田毅(ソフトバンク)、館山昌平(ヤクルト)、藤川球児(阪神)、久保裕也(巨人‐DeNA‐楽天)が肘の手術を経験。他ならぬ松坂大輔も肘手術経験者である。

「それと“往生際が悪い”というか、“現役にしがみつく”世代なんですよね。杉内は3年前の手術で再起不能になったのですが、辞めるまでの3年間は給料泥棒状態でした。“松坂が続けているんだから俺も……”という意識があったのではないでしょうか」

 ちなみに、杉内が巨人から“盗んだ”年俸は3年で1億2500万円だが、同じく3年間無為徒食だった松坂がソフトバンクからせしめたのは12億円にのぼる。

 往生際といえば、昨季巨人を自由契約となった村田は、独立リーグに移って声が掛かるのを待ち続けたが、

「村田は名球会入りの2000安打まであと135本に迫っていましたしね」

 そういえばこの世代、意外なことに名球会入りした選手が皆無である。最も近いのは250セーブまであと23の藤川だが、今季2セーブしか上乗せできていない。今季復活を果たした松坂にしても、現在日米通算170勝で、200勝は厳しい情勢だ。

「“松坂世代と言われたくない”と強がった選手もいましたが、結局、松坂を超える選手は出なかった。松坂の背中を追いかけて自分たちのペースを崩してしまったのか……」

 松坂世代――それは松坂に翻弄された同世代の選手たちの総称である。