バスケ“買春騒動”余波… 年収は歴代の4倍「三屋裕子会長」に退陣要求

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後継指名

 実は、「ジャカルタ買春」の事後処理をきっかけに、三屋会長の解任を求める動きが出てきたのである。

 日本バスケットボール協会関係者によれば、

「買春をした4人の選手のうち3人が、近畿ブロックの所属です。そのため、近畿ブロックの評議員の間で、三屋会長への不満が噴出。評議員は、都道府県ごとの協会の会長や理事などから75人が選ばれる。そのうち、近畿ブロックには、6人の評議員がいます」

 2年前、三屋会長が選任されたのは、定例評議員会の場だった。

「ただ、事実上、前任の川淵三郎さんが後継指名したようなものでした。それに伴い、役員報酬の上限も、840万円から4倍近い3千万円に引き上げられた。地方から選ばれる評議員は、財務を握られているため、本部の出してくる議題になかなか異論を挟むことができなかったのです」(同)

 現在、協会トップの地位にある三屋会長は、上限となる3千万円の報酬を貰っていると見られる。

「これまで本部の言いなりだった評議員ですが、買春問題で一転し、近畿ブロックを中心に三屋会長の解任を求める臨時評議員会を招集しようとしています。4人の選手を晒しものにしたことと、高給を貰いながら監督責任を果たさなかったことが理由です。会長解任には4分の3以上の賛成が必要で、そのための根回しもすでに始まっています」(同)

 日本バスケ界に、晩夏の嵐が吹き荒れそうなのだ。

週刊新潮 2018年9月13日号掲載

ワイド特集「玉が弾けて算盤占い」より

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