たまには“わが子”に手作りを 初心者にも簡単な安心「ペット食」レシピ

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簡単レシピをご紹介

 続けて、

「すべて手作りにしようとすると大変ですので、週1回だけとか、ペットフードに混ぜてみるなどでも良いのです」

 とアドバイスするのは、「ペットメディカル久が原」の青柳伸介院長。

「犬の場合、タンパク質と野菜の割合は1:1。猫は、7:3か8:2くらいが目安。肉は牛、豚、鶏など。野菜はスーパーで売っているもので良く、ニンジン、ブロッコリー、小松菜、大根など、少なくとも3種類、理想的には5種類程度与えることが望ましいと思います」

 与え方は、生でも、茹でたり炒めたりしても良いが、もちろん豚肉には加熱が必須だし、固い野菜なども火を通した方が食べやすい。味付けはせず、そのまま混ぜれば良いと言うのだ。

 では、食べさせてはいけない、NG食材は?

「生死に関わるのは、ネギ類とチョコとブドウです」

 とは、「須崎動物病院」の須崎恭彦院長だ。

「玉ねぎを含むネギ類を食べると、犬や猫は貧血を引き起こす恐れがあります。また、チョコレートやカフェインをあげると、興奮作用を引き起こし、発作を起こしてしまう子もいる。さらに、ブドウは腎臓に悪影響を与える可能性があるのです」

 この須崎院長が勧める、初心者向けで、ごく簡単に作れる犬猫それぞれのごはんを示してみた(掲載図)。これを見れば、「手作り食」と言ったって、本当に誰でも作れることがおわかりであろう。

「猫まんま」が象徴するように、かつて犬や猫は人と同じ食事を取ってきた。が、ペットフードの普及と共にそんな光景は見られなくなる。動物愛護意識が育つ一方で、食事については手間を省き、繋がりを薄めていくようになったのは皮肉なことだ。食の見直しは、新たに愛犬、愛猫との繋がりを深める良いキッカケになるかもしれない。

週刊新潮 2018年8月30日号掲載

特集「危ない実名リスト! 第3弾『愛猫』『愛犬』が食べてはいけない『ペットフード』」より

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