猫には禁止でも犬ならOK? EUで使用制限の「保湿剤」が日本では野放しに… 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト

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愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト(4)

 前回、ペットフードに含まれる危ない添加物として紹介したのは、酸化防止剤として用いられるBHAとBHTである。オーストラリアなどではヒトの食品への添加物としての使用が許可されておらず、厚労省も一度は厳しい制限をかけた「曰くつき」の物質だ。日本における添加物の使用可不可の判断には、その過程に疑問が残るモノもあり……。

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 日本の「ペットフード安全法」では、5つの添加物について使用制限が設定されている。前述のBHA、BHTに続き、そのうちの一つに当たるのが、プロピレングリコールである。

 この添加物は、保湿剤として用いられている。ペットフードにおいては、水分を25〜35%含んだ「セミモイスト」タイプのフードにおいて、“しっとり感”を出すために使用されている。

 が、

「これは猫に用いられると、赤血球の破壊を引き起こす添加物です」

 と言うのは、獣医で『食べてはいけない! ペットフード大解剖』の著者、堺英一郎氏である。

「保冷剤や車の不凍液にも使われています。アメリカで廃車から不凍液が流れ出て、それを舐めた猫が貧血を起こし、死亡した事件がありました」

 そのため、「安全法」では、猫への使用は全面的に禁止。

 一方、犬については制限がかけられていない。

 それゆえ、日本で販売される商品において、この保湿剤は、キャットフードにはゼロ、逆に「セミモイスト」タイプのドッグフードでは広く使われている。その大手メーカーによる商品の一覧が掲載の表だが……。「猫には危険で犬には安全」とは、普通の感覚なら簡単には納得できないのではなかろうか。

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