政界の策士「園田博之」が歳費差し押さえ 金策に窮した“収支報告”
自民党の園田博之元内閣官房副長官(76)は、カネの問題が幾度か報じられたことがある。だがそのたびになんとなく切り抜け、三十余年、落選経験ナシ。ただ、議員歳費が差し押さえられた今回はどうか。
まずは、園田氏の地元、熊本地裁に提出された書面から。2017年7月の日付が入った陳述書だ。そこには、衆議院庶務部から支給される歳費及び期末手当の差し押さえ額、債権者とそれぞれの債権額といった記載がある。細かい数字を並べるが、しばしお付き合い願いたい。
速報「2万円給付は富裕層が得をする形に」「お米券で儲かるのはJA」 高市政権“21兆円経済対策”が「現金給付のほうがマシ」と言われる理由
速報「“あのような事態を二度と引き起こさない”というお気持ちがうかがえた」 秋篠宮さまの還暦会見を識者が分析
期間は17年8月から今年12月までの1年5カ月あまり。そのあいだの歳費が毎月129万4千円、期末手当は毎年6月に290万8265円、12月に318万9710円。これらを5人の債権者に弁済せよ、となっている。約3138万円也。一方、返済すべきと認定されている債権の総額は約1億9067万円。計算上は8年以上かかる。
むろん、今後、選挙に落ちれば議員歳費はゼロ。年齢的に完済は無理だろう。
園田氏は、官房長官や外務大臣を務めた園田直代議士が父親で、「白亜の恋」で知られる日本初の女性代議士、園田天光光を義母に持つ。人品骨柄卑しからぬ人物が、なぜこんな事態に陥ったのか。
[1/2ページ]


