WOWOWドラマに出演中の「真琴つばさ」にポスト“真矢ミキ&天海祐希”の声

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唯一の課題は「演技」という逆説

 芸能界でのポジション取りは困難を極める。本人の実力や努力だけなく、運の要素も大きい。先のテレビ局の関係者は「宝塚出身という“激戦区”で生き残るのは大変です」と言う。

「宝塚出身の女優さんに対して世間は、『演技も歌も上手くて当たり前』と見なす傾向が強いわけです。素晴らしい仕事をしても、視聴者に過小評価されてしまう。芸達者がひしめく中で、どうやって一頭地を抜いていくか、みなさん死力を尽くしています。例えば紫吹淳さん(49)や遼河はるひさん(42)も人気ですが、真琴さんに比べるとバラエティ色が強くなったのが玉に瑕(きず)でしょう。真琴さんの場合は、あくまでも『トークもできる面白い女優さん』です。役者が軸足だと世間に認めさせたのが強さの秘密だと思います」

 矛盾するように聞こえるだろうが、だからこそ唯一の課題は演技。舞台仕込みの“過剰性”を、どう抑えていくかがカギだという。

「宝塚出身の女優さんなら、誰もが一度は苦しむ道です。舞台は最後列や2階、3階席の人にも見せる必要があるので、どうしても演技がオーバーになります。でもテレビや映画は演技を抑えなければなりません。『W イアリー 見えない顔』の撮影でも、まだまだ悪い意味での宝塚らしさが残っていました。それでも、なんとか監督の指示に対応していて、その自信が打ち上げの席での明るさにもつながったのではないでしょうか。テレビや映画の演技を自家薬篭中の物にすれば、さらに仕事は増えるでしょう。大地真央さんや天海祐希さんの座を脅かす存在に化けるのではと期待が集まっているわけです」

 公式ブログを覗いてみると、アルバム、舞台、コンサート、トークショー、そしてテレビドラマの出演など、予定が目白押しだ。しかも、歌、演技、トークと、ありとあらゆる仕事に対応している。本当に器用なのだ。

 この引き出しの多さは、強力な武器になるのは間違いない。何よりも人生80歳時代に相応しい“遅咲き”が面白い。業界の注目を集めるのも当然だろう。

週刊新潮WEB取材班

2018年9月2日掲載

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