劣勢「小池百合子」の挽回策 イベント出ずっぱり

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 金曜日には地元に戻って支援者の集会を回り、週明けには東京にトンボ返り――地方選出の国会議員にとって「金帰火来」は不可欠だが、小池都知事(66)も負けていない。週末にイベントがあると聞けばマメに顔を出し、ちょっとしたセレモニーにもやたらと姿を見せる。何が「百合子」をそうさせたのか。

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 暑い日が続くというのに小池都知事は忙しい。6、7月だけでも、「小笠原諸島返還50周年式典」や「日本周産期・新生児医学会学術集会」など、週末も、あちこち飛び回っている。仕事熱心なのはいいけれど、お蔭で都庁はテンヤワンヤなのだという。

 都庁の関係者が言う。

「東京都が主催するイベントは、これまで、担当の部局で判断して都知事が出席するほどの重要性がない場合、副知事などが代理出席していたのです。ところが、今年の3月、知事のマネジメントを担当する『政策企画局』から、すべてのイベント予定を報告するように通知があった。つまり、小池さんのもとにイベントの情報をすべて集約して、その上で彼女の出たいものに出席するというやり方に変えたのです」

 そんなわけで、幹部クラスの出席で済むようなイベントに、やたらと小池氏本人が顔を出すようになったのだ。その理由を別の都庁関係者に聞くと、

「都庁の会見室を見れば分かりますよ」

 と言うのである。

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