卓球「張本智和」の危うい文武両道 家庭教師と壮絶ラリー

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遠征先で宿題

 アカデミーの1日は朝7時起床で、午後4時までが学校。5時から8時半が練習、11時消灯となっている。

「ふだんは練習後の消灯までが勉強時間。アカデミーが委託する家庭教師からも週に2、3回教わっています。ただ、いまは遠征続きで、きちんと勉強するのはなかなか厳しい。分かりやすく言うと、世界ランクが上がるにつれ、成績は少しずつ下がる印象です」

 と、日本卓球協会の宮崎義仁強化本部長が言えば、張本の父親、宇さんは、

「進路はまだ決まっていません。東京に来てから忙しいから……。でも遠征先に宿題を持っていってやっているし、中学もしっかり通っているから大丈夫です」

 こうおっしゃるのだ。ならば、中学の同級生に、実際のところを訊ねてみよう。

「ウチでは定期テストの結果がトップ20まで張り出されます。中1のころ、たしか数学だったと思いますが、張本くんが学年1位になったこともあります。それからは、たまに真ん中ぐらいに載ってることはありました」

 文武両道、危うし。アカデミーでの保護者面談では、壮絶なラリーが繰り広げられることだろう。

週刊新潮 2018年8月16・23日号掲載

ワイド特集「真夏の夜の夢」より

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