24時間テレビ「みやぞん」160kmトライアスロンは途中リタイアもOK?

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視聴率を取りにいく日テレ

 前出の制作スタッフが続ける。

「表の通り、第1回は間寛平さん(69)で、200kmを走る予定だったにもかかわらず、最後はリタイヤに終わるんです。沿道の観客が予想したよりもはるかに多すぎて、撮影が困難になるというアクシデントが原因でした。しかし、翌年に間さんがリベンジを果たすというストーリーを作ることができました。今年のトライアスロンの担当スタッフは演出の参考にするかもしれません。その後、約30人がチャレンジしましたが、いまだに間寛平さんを超えるインパクトを放った出演者はいないでしょう。日テレ側は、みやぞんさんが『間さんに匹敵する魅力』を放つことを期待しているはずですが、私もうまいキャスティングだと感心しました。彼のキャラクターや運動神経は、視聴者の注目を集めるのに充分です」

 そもそも「24時間テレビ」のマラソンには「マンネリ」「感動ポルノ」という批判がある。それでも日テレが毎年必ず放送するのは、もちろん視聴率が目的だ。

「意外に思われるかもしれませんが、87年の7.7%や91年の6.6%を筆頭に、相当に低迷していた時期もあるんです。その反省から90年代はコンスタントに2桁を出しており、テコ入れ成功の立役者がチャリティーマラソンです。今や24時間テレビのメイン企画。そう簡単には中止できません。おまけに今年の日テレは、テレ朝の激しい追撃で、年間三冠王に黄色信号がともっています。トライアスロンのスタートを正午とし、『メレンゲの気持ち』を使って生中継で報じるのも、積極的に数字を取りに行っている証拠です。また2007年にはマラソンを終えた萩本欽一さん(77)を『行列のできる法律相談所』に生出演させ、視聴率35.3%を獲得しています。もちろん今回も検討しているでしょう」

 この記事も含め、これだけ話題になっているという事実だけでも、日テレの“炎上戦略”は算盤勘定が合っているのかもしれない。とにもかくにも8月24日と25日は、見るほうが阿呆なのか、見ないほうが阿呆なのか、視聴者の“審判”が下ることになる。

週刊新潮WEB取材班

2018年8月24日掲載

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