ノーノー快挙でも禊は済まず… G山口俊にチラつく“放出”話

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 巨人の山口俊投手(31)が史上79人目のノーヒットノーランを達成した。

 2年前、山口は、年俸2億円超で横浜DeNAからFA移籍。しかし昨年7月、酒に酔って病院の扉を破壊した挙げ句、警備員を負傷させる乱暴狼藉を働き、書類送検された。球団は出場停止処分に加えて1億円を超える罰金を科し、さらにシーズン終了後、契約期間3年を2年に短縮した。

 はからずも移籍実質初年度にして契約最終年となってしまった今季、山口は目下8勝6敗、うち6完投と上々の成績を収めてはいる(7月31日現在)。

「今や、菅野と並ぶ二枚看板ですからね」

 と大手紙G番記者が語る。

「期待の若手・田口や畠、移籍組の吉川、野上、ベテランの内海、大竹……いずれも精彩を欠いている上、新外国人のヤングマンも故障で離脱、と巨人先発陣は総崩れ。山口の価値は相対的に急上昇しています」

 ノーヒットノーランで禊は済んだのか。

「いや、そうは問屋が卸さない。巨人という球団は、不祥事を起こした選手に冷たいですからね」

 と異論を唱えるのはスポーツ紙デスクである。

「2008年、山本モナとの不倫が報じられた二岡智宏はその年のオフに日本ハムにトレードに出されました。また、やや気の毒なケースですが、元風俗嬢の妻の犯罪歴が取り沙汰された河原純一もやはり後年トレードに出されています」

 15〜16年には野球賭博に関与した4選手、今年7月には同僚の用具を盗んだ選手が解雇されている。

「7月17日、相次ぐ不祥事の責任を取って老川祥一オーナーが辞任しました。後任の山口寿一氏は法務畑出身ですから、当然ながらコンプライアンスに厳しいです」(同)

 ノーノー達成後のヒーローインタビューで「泣かないよー!」とおどけた山口。

 ――あとで泣くなよ。

週刊新潮 2018年8月9日号掲載

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