赤旗がAmazon物流センターを「アウシュビッツ」 電子版記事削除の波紋

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

共産党もAmazonも取材申請に回答

 ということで、以上を踏まえて日本共産党に取材を申し込むと、電話で回答があった。要約すると「手違い」という内容だった。

「しんぶん赤旗の記事は、大半がインターネットに転載されますが、基本的に連載記事はネットに掲載しないと決めています。ところがミスがあり、第1回と2回は、間違って表示されてしまいました。それに気づき、削除したというのが経緯です。連載記事は、どこからも抗議を受けておりません。内容には自信を持っています。有料の電子版では『資本主義の病巣』は購読することが可能です」

 Amazonには取材を申し込むと、担当者が電話で取材内容を聞き取ったが、8月7日現在、電話でもメールでも回答は寄せられていない。

 世界的ブラック企業とされるAmazonは低賃金で労働者を酷使する。そしてジェフ・ベゾスCEO(54)の保有資産は約11兆9000億円だ。(米誌「フォーブス」が発表した2018年版の世界長者番付より)

 まさにマルクスが喝破した通り、プロレタリアートを搾取する資本家=ブルジョアのイメージそのもの。久しぶりに格好の“仇敵”が登場し、興奮で赤旗記者の筆も滑ったのかもしれない。

2018年8月8日掲載

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。