赤旗がAmazon物流センターを「アウシュビッツ」 電子版記事削除の波紋

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不可解な記事削除

 大事なところなので、正確に引用しておこう。クリックすると赤旗の公式サイトに飛び、以下のようなお詫びの文章が表示される。

《ページが見つかりませんでした 誠に申し訳ございませんが、アクセスいただいたページ、またはファイルを見つけることができませんでした。サイトリニューアルに伴い、移動もしくは削除された可能性があります。お手数ですがトップページ、またはページ上部のメニューボタンからご覧になりたい内容をお探しください。》

「赤旗側は、一度はアップしながらも、何かの事情で消したことが推測されます。考えられるのは、Amazon側から抗議のようなものがあり、協議の結果『電子版だけは削除します』という結論に達したか、第1回の書き出しに『アウシュビッツ』という表現が使われていますから、例えば人権擁護団体などと対応を協議することになったか、いずれにせよ何らかのトラブルが起きた可能性は低くないのではないでしょうか」(同・記者)

 シリーズ連載にかける真摯な想いは理解できても、確かに「アウシュビッツ」という表現は問題かもしれない。しかも、なかなか根拠が微妙なのだ。

 連載第2回の書き出しは、こんな具合だ。

《ネット通販大手アマゾンの施設で働く労働者はウェブサイト「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)の掲示板で情報交換や交流を続けています。小田原物流センター(FC)労働者用の掲示板もあり、書き込みは5万件を超えます。》

 赤旗が5ちゃんねるに言及するということ自体がニュースかもしれないが、どうやら「アウシュビッツ」は5ちゃんねるが出典のようだ。連載第4回の該当部分は、以下の通りだ。

《ウェブサイト2ちゃんねる(現5ちゃんねる)には小田原FC労働者の悲痛な嘆きがあふれています。
 「だんだん疲労が蓄積して病院通いになる。こんな安い時給で交通費も出ないのに」
 「近所の人たちは『アウシュビッツ』と呼んでるらしい。納得」》

 と、これだけなのだ。これには掲示板も反応を見せ、7月31日には「アウシュビッツと呼ばれるってこのスレ読んで書いただけじゃねーかw」と書き込まれている。

 そもそも被害者の数が150万人や400万人というアウシュビッツを形容に使うのは、そもそも無理がありそうだ。ネット上では「(赤旗がAmazonに)訴えられたらどうするんだろう」との書き込みもある。

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