吉野家「牛丼並盛」は夏休み中190円!? 背景は日本の少子高齢化

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 夏休みに突入し、街で母子の姿を見ることが増えた。そして吉野家は7月25日から8月26日までの33日間、夏休み特別企画として小学生以下を半額とするサービスを実施している。

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「夏休みは小学生が半額」の太っ腹

 対象商品は3種類。ミニ牛丼セット(フルーツミックスジュースなどドリンクとゼリーつき)360円が180円、ミニカレーセット(同)300円は150円、そして我々にも馴染みが深い牛丼並盛も380円が190円となる。

 店内で食べるだけでなく、テイクアウトも可能だ。虚偽申告などを防止するため、子供と一緒に来店する必要がある。また、他の割引キャンペーンとの併用はできない。

 それにしても半額というから、ずいぶんと思い切った値下げだ。そこでキャンペーンの狙いなどを吉野家に取材申請すると、広報担当者が対応してくれた。

「夏休みですので、小学校では給食がありません。お母さん方の負担軽減になればとの思いから実施を決めました。私どもとしては、1人でも多くの女性、お子さんに吉野家の味を体験していただければ、と願っております」

 近年は女性客の姿も増えた印象はあるが、それでも吉野家によると「店舗の立地条件や地域性にも左右されるが、平均すると女性客は2割前後」という。

「女性の方々にとって、吉野家は非常に敷居の高い外食チェーン店であると自覚しています。郊外店を中心にテーブル席を充実させていますし、お子様用の椅子もご用意しております。それでも、吉野家といえば男性客ばかりの、カウンターが中心の店舗というイメージは根強いのではないでしょうか。女性のお客さまが店舗のガラス越しに中をのぞいてみると、特にランチタイムは男性のお客さまが大勢、カウンターに座っておられる。それを見て、入店をためらってしまうというのは、決して珍しいことではないはずです」(同・広報担当)

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