コカ・コーラの新製品がひっそり販売中止へ 飲料業界の“紳士協定”破り?

企業・業界2018年8月2日掲載

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 新商品が登場しては、つぎつぎと市場から消えてゆく飲料業界。だが「販売中止」となれば、そうそうある話ではない。コカ・コーラ社の新製品は、どこが問題だったのか。

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 件の商品は、7月2日に発売された「クレージーボール ストレートボール」「クレージーボール サワーボール」の2種――と聞いて、すぐに分かる方は少ないはず。これは飲食店向けに販売された〈焼酎ハイボール用割材ブランド〉(コカ・コーラジャパンHP)で、希望小売価格は260ml、125円。スーパーやコンビニで買える類のモノではない。

「7月5日、『クレージーボール』販売中止の申し入れのため、コカ・コーラさんの渋谷本社を訪れました」

 と語るのは、静岡県島田市に本社を置く「木村飲料」の木村英文社長である。コカ・コーラ社へは、全国ミキサードリンク協会の副会長の立場として赴いたという。

「社長室長と企画開発者の方にご対応いただき、販売中止には『わかりました』というお返事でした。8月後半にある飲料業界の運営委員会で協議され、おそらくそこで中止の結論が出ると思うのですが」

 曰く、コカ・コーラ社の「クレージーボール」は“分野調整法”に違反する、という。

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