流出は元秘書? 「古屋圭司」の裏金疑惑 因果応報の“陰険”エピソード

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

限界に達して爆発

 1990年に初当選して以来、当選10回を数えるが、元秘書の一人は、

「古屋亨元自治相の妹の子で、養子になって盤石な地盤を譲り受け、自分はなんの努力もせずに毎回当選しています。でも、代名詞になる政策もなく、安倍晋太郎氏の秘書時代に晋三氏と机を並べて勉強したのが自慢。身内を大事にする安倍さんの温情で、第2次安倍内閣の拉致担当大臣にしてもらっただけ」

 と一刀両断する。実績相応に謙虚ならいいのだが、

「拉致担当相のときも役人にはきつい態度だった」

 先出のデスクがそう言えば、後援会幹部も、

「秘書には厳しい態度で、古屋事務所の秘書はよく辞めていきます。今回報じられた裏帳簿は、以前は作っていませんでした。日ごろの古屋議員の態度に不信感を抱いていた秘書が、いざというときのために密かに作成し、限界に達して爆発したのではないか。古屋議員の人徳のなさが災いしたことだと思います」

 ほかの永田町関係者からも、こんな暴露が。

「身内が亡くなって葬儀などで休んだ秘書を、“なんで勝手に休むんだ!”と怒鳴りつけ、黙って香典を机の上にポンと置いた」

 秘書に厳しい議員の末路といえば、昨年も「このハゲーッ!」で転落した女史がいた。古屋センセイも、

「次の内閣での入閣を狙っていたようですが、パーティ券問題でパーになった」

 と先の元秘書。古屋事務所はなんと答えるか。送った質問状に対し、いったんは「連絡します」と答えながら、結局、回答がないまま連絡がつかなくなった。

 この応対、因果応報の理の前ではいかに。

週刊新潮 2018年8月2日号掲載

ワイド特集「太陽のせい」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。