“護衛艦風呂”に食糧供給で輸送艦も出動…西日本豪雨で呉市の海上自衛隊が大活躍

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音楽隊も大活躍

 その一部を紹介させていただく。

《断水のため、海上自衛隊の入浴支援で使わせてもらいました!/洗濯もさせてもらって、すごくありがたいです。/1週間の断水もメドが立ち、明日か明後日には水が出るらしい(7月13日)》

《自衛隊の入浴支援行ってきました!/待ってる間に演奏してくれてすっごい感動でした!/水も飲ましてくれて、久しぶりに落ち着きました/髪もしっかり洗えてすっきり!/最高でしたありがとう(;∀;)(7月10日)》

《自衛隊の入浴支援待ってたら音楽流れてきて泣けた/終わったあとの暖かい拍手も夕焼けの中見える護衛艦も最高(7月9日)》

《こちら呉市。/海自の入浴支援サービスを利用させて頂きました。/15時半着で17時半過ぎに艦艇へ案内され、18時には入浴(シャワー)できましたが、17時の時点では4時間待ちでした。/入浴はなんと!空母「かが」でした!!(7月8日)》

 音楽に関する記述が多いのは、入浴支援に際し、音楽隊が演奏を実施しているためだ。多くの被災者が列を作り、最大で3〜4時間待ちだったという。精神と肉体の疲労を和らげようと、音楽隊が軽やかな曲を演奏したそうだ。

 護衛艦「かが」はヘリコプター搭載護衛艦で、「いずも」と共に海上自衛隊で最大の艦艇だ 。実は中国メディアの「今日頭条」が「中国にとって背筋が凍る」攻撃力があると論評し、「(護衛艦ではなく)空母と呼ぶのが適当」と主張したといういきさつがある。

 上記に引用させてもらったツイートは、そういう意味でも極めて興味深い“誤記”なのだが、海上自衛隊が被災者を励ましていることは間違いない。

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