上の階から水漏れで部屋が水浸し! 突然のマンショントラブルに有効な7つの心得

社会2017年2月10日掲載

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「水漏れの裁判は決して珍しいことではない」と弁護士。明日は我が身……かもしれない ※写真はイメージ

 その水漏れは尋常ではなかった。

 独身時代に買ったローンの残るマンションを賃貸に出していた久川さんが経験した水漏れトラブルの原因は、なんと自分の所有する部屋の真上で起こった殺人事件だったのだ!

 母親と住んでいた息子が、部屋で母親を殺害したあと、気が動転したのか、なぜかトイレタンクや洗濯用の水道の蛇口を破壊したため、殺された母親の血液が混入した大量の水が、久川さん所有の部屋に流れ込んでしまったのだという。

 尋常でない水漏れは3日半後に止まったが、久川さんの地獄はここからはじまった。

巨額の工事費→業者の水増し請求→保険会社の出し渋り→傷アリ物件の処理→賠償裁判→法律の壁

 久川さんは、なんとか原因を作った人からお金を取りたい!と、奔走するが、立ちはだかるは、保険会社の出し渋り、悪徳不動産屋、犯人を擁護する人権派弁護士と法律の壁。

 時に号泣しながらも孤軍奮闘したその顛末を『実録 水漏れマンション殺人事件』として1冊にまとめた久川さんに、突然のマンショントラブルに泣き寝入りしないため「被害者が知っておくべき7つの心得」について聞いた。

①証拠の保全
 被害に遭った場所はくまなく写真で残す。絶対に綺麗に片づけてしまう前に「こんなに被害が出ました!」と言える物的証拠を残すこと

②保険の確認
 自分や加害者の入っている保険のみならず、マンションの共有保険など、使えそうな保険は全てチェックする。ローンに付随した保険はもちろんのこと、生命保険やクレジットカード、自動車保険などに付随した保険など、一見関係なさそうに見えるものもとにかく全部調べてみる。意外な特約などがついており、そこから保険金が支払われることもある

③管理会社を味方に付ける
 自分に一切の過失がない場合、バッドニュースを伝えてきた管理会社に怒りの矛先が向きそうになるが、管理会社の担当者はその後の手続きなどでお世話になるので、出来るだけ感じよく振る舞い、感謝の気持ちを忘れない

④一人で抱え込まない
 交渉が上手く進まないとどんどん陰鬱な気持ちになるが、早めに周囲に事情を説明した方がいい。交渉の役に立ちそうな情報をくれるかもしれないし、愚痴を聞いてもらうだけで楽になる

⑤いい弁護士を探す
 素人が一人で解決できないと思ったら、専門家に入ってもらった方が早いし、有利な条件が引き出せることも多い。いまは法テラスなどネットで弁護士探しも出来るので、弁護士への依頼を躊躇しない

⑥必ずアイミツをとる
 部屋が自己資産で、自分でリフォームしなければならないなら、かならず2、3社からアイミツをとるべき。一刻も早く原状復帰したい!と焦ると、ますますドツボにはまりかねない
※アイミツ=「相見積もり」(複数の業者から見積もりをとること)

⑦引きずらない
 損がでてしまっても、決着がついたらすっぱり割り切る。よほど上手く決着しない限り、トラブル前よりいい状態で終わることはないが、一応の決着をみたら、早めに忘れる

 だれもが突然被害者(加害者になってしまう可能性も!)になりえるマンショントラブル。
 なにより初動が肝心なので、慌てず行動することを心がけてほしい。

デイリー新潮編集部