フェンシングに“ツヨカワ”増殖 「太田雄貴」の構想

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 フェンシングの世界選手権が19日から27日まで、中国・無錫で開催される。

 日本のフェンサーは決して弱くない。2008年北京五輪では太田雄貴がフルーレ個人で銀を獲得、12年ロンドンでもフルーレ団体で日本は銀メダルに輝いた。

 一方、女子はあまり強いイメージがないが、実は今、世界レベルの若手が続々と輩出しているのだ。

 筆頭は、フルーレの宮脇花綸(かりん)(21)。14年にジュニア世界選手権で銅を獲得し、5月のGP大会では日本勢過去最高の2位になった。

 昨年の全日本選手権で史上初の高校生女王を戴冠した東晟良(せら)(18)も注目株だ。

「2人とも強いだけでなく、かわいいんですよね」

 と語るのはスポーツ紙五輪担当記者。

「宮脇は、ももクロのMVに出演したことがあり、“この美女は誰?”と話題に。東は、1歳上のお姉さんがいて、こちらもトップレベルの実力。テレビで紹介されると、美人姉妹と騒がれました。それと、故障で今大会には出ませんが、サーブルでW杯2位の江村美咲(19)は、サラリーマン100人を斬るCMで“美人剣士”と評されました」

 なぜかくも“ツヨカワ”が増殖したのか。

「一つには、昨年8月に日本フェンシング協会会長に就任した太田雄貴さんが推し進めていた普及活動が挙げられます」

 と協会関係者。なんでも“太田杯”なる子供向けの大会を催したり、学校訪問したり、精力的だそうだ。

 そんな太田会長には秘かな構想があるのだとか。

「それは“大口スポンサー獲得”。フェンシング界最大のスポンサーはパチンコ大手のネクサス。昨年夏までは同社社長や副社長が協会の会長を務めていました。が、より大口のスポンサーが現れると発言力が弱まると考えてか、彼らは新スポンサー獲得に消極的で、太田さんはずっと歯噛みしていたみたいです」(同)

 ところが、

「昨夏、同社副社長が会長を退き、今年6月に役員も辞任。これで“ツヨカワ”を武器に積極的にスポンサー集めができるようになったわけ。今大会で日本が好成績を残せば、より営業しやすくなるでしょう」(同)

 会長の剣さばきも注目!

週刊新潮 2018年7月26日号掲載

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