ベルギーに日本が勝つ確率「0%」 西野監督の“親戚”久米宏に、あの人が断言

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久米氏「道徳教育の材料として面白い」

 その前に、セルジオ氏の登場部分から、少しだけ放送内容を紹介させていただく。まずはポーランド戦の“総括”でトークは盛り上がる。

久米:さて、今日のお客さまは緊急ゲスト、セルジオ越後さんです、こんにちは。

セルジオ:こんにちは、よろしくお願いします。

堀井:お願いします。

久米:ポーランド戦は最後の10分間が――6回目のワールドカップなんですけど日本は――ああいう状況に陥ったことも初めてで、あれは日本人のお客さんも、テレビを見ているお客さんも、スタジアムのお客さんも、相当驚いた展開ですよね。

セルジオ:そうですね。国それぞれの文化の違いがあると思うんですけども、日本の文化の中では、かなり反発がありましたよね、これね。まあ、あの、ワールドカップという舞台の中で、勝負という魅力があるところに、負けていてあれをやったところに、批判があったですね。引き分けの場合、あるいは勝っていた場合には、認められるんですけども、負けていて勝負に行かなかったということ、それは新しいルールを利用しようとしたところに、やっぱり大きな反発があったと思いますよね。

久米:僕も今回、日の丸の鉢巻きをして見ているんですけど(笑)、その、日の丸の鉢巻き、「必勝」とか「日本」とか書いてある鉢巻きを巻いている精神と、負けている試合を何もしないで引き延ばすというのとは、相当、乖離がありますよね。

セルジオ:そうですね。あと、ご存知でしょうけど日本は学校スポーツですから、「正々堂々、戦うことを誓います」と言うのが、開会式の日本的な、あれですから。その国がやったから、選手ら自身も、これから子供と接するときに「正々堂々、戦います」ということを言えなくなったんじゃないかなということが、この国に起きたということじゃないかなと思うんですよね。

久米:さっきスタッフと話していたんですけど、「あれは道徳教育の材料としてはとても面白い」と。

セルジオ:はい。

久米:とっても面白い話だということを言っていて、確かに、あれを子供たちに納得させるのには、世の中のシステムとか、ルールとか決まりとか、その中で正義感を持って生きていくというのはどういうことなのかという話をするには、とても面白い話ですね。

セルジオ:そうですね。あと勝負の中で、無意識かもしれないですけれども、監督が出していた選手に信頼がなかったから、あれをやったということじゃないかなと思うんですね。要するに「(点を取りに)行ったら、やられるかもしれないから、行くな」という命令ですね、あれは。

カウンターを恐れたんですね。その前に決定的なチャンスを作られたんですよ。2点取られたら(日本代表は)終わりだから、相手はもう1−0でも勝ち点には関係ないから、ポーランドも来なかったんですね、(得点を)取りに。ポーランドが(得点を取りに)来たら、ああいうことは起きなかったんですけど、ポーランドは勝っているから(攻めに)行く必要性ないし、勝ち点3を取っても、(勝ち点)1でも、ポーランドは関係ないんですね。

要するに関係ない試合が影響しているところに、両チームが立ったんですね。何もしなかった。あれはお客さんとか世界のマスコミは、要するに「世界が見ている行事にお金を払って見に来ている人に、大変に失礼なことだ」ということで、勝負そのものには利用できたんですけども、初めてのルールですね、その名前が悪いんですよ、「フェアプレー」。

久米:ふふっ(笑)。

セルジオ氏「韓国もドイツに勝つ確率をひっくり返した」

 ――という具合に、非常に充実した濃いトークが展開されていった。セルジオ氏はポーランド戦を、「柔道なら教育的指導」と厳しく“断罪”しながらも、西野監督が会見などで「ポーランドが攻撃してこなかったから、こちらはボールを回した」と主張しない“馬鹿正直さ”も批判し、久米氏が感心する場面もあった。

 面白いトークなのは間違いない。放送は終わってしまったが、インターネットのラジオ番組配信サービス「radiko」で、そっくりそのまま、ノーカット版を聴くことができる。「7月1日午後2時39分まで」と期限が定められているので、興味のある向きは急いだほうがよさそうだ。

 それでは、いよいよ本題であるベルギー戦の勝率予想に入ろう。番組の引用を続けさせていただく。

久米:あの、数字を訊くのも変な話なんですけど、ベルギーに勝つ確率ってのは、どのくらいだとお考えですか?

セルジオ:まあ、あの……。

久米:パーセンテージで。

セルジオ:確率で、このワールドカップやめたいのはね、韓国もドイツに勝つ確率をひっくり返したからね。

久米:お、みんなね、それを言うんです。

セルジオ:はい。

久米:韓国がドイツに勝ったんだから日本がベルギーに勝てないはずがないっていう(笑)。

セルジオ:けれども、あの、簡単じゃないと思いますよね、これね。

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