参院選に目玉なし「立憲民主党」がフォールしたい「吉田沙保里」
さすが霊長類最強と呼ばれるだけあって、方々から引く手数多なのだ。いきなり母校から「後継指名」をされたかと思えば、お門違いの政界からもオファーが届く。アラフォー間近の女子に到来したモテ期の行方は。
ここにきて、俄(にわ)かに女子レスリング界が騒がしい。
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世界大会16連覇、五輪3大会連続の金メダルを誇る吉田沙保里(35)の進退に、注目が集まっている。
6月17日、東京・駒沢体育館で開かれた緊急会見で、至学館大学の谷岡郁子学長(64)は、同レスリング部の栄和人監督(58)の解任を電撃発表。その後継として、栄監督の愛弟子である吉田の名が挙がったのだ。
スポーツ紙記者が言う。
「栄監督といえば、解任発表の3日前に、伊調馨選手を巡る一連のパワハラ問題で謝罪会見を開いたばかり。禊を済ませ、14日から始まった全日本選抜選手権で監督復帰を果たしましたが、その後の行動に反省の態度が見られないと、谷岡氏の逆鱗に触れたのです」
だが、この急展開に困惑したのは意外にも永田町――それも、最大野党を自任する枝野幸男代表が率いる立憲民主党だった。
「国会閉会後に、我が党は政権構想を具体化する予定ですが、その中で吉田選手に熱視線を送っていまして」
とは、ある立憲民主党の関係者だ。
「来年夏に行われる参議院選挙に、吉田選手を出馬させたい。衆議院副議長で党の重鎮である赤松広隆議員が、目玉候補にしたいと画策していたのです」
各社の世論調査で「立民」は9%前後の支持率を維持するが、“難問”を抱えていると関係者は続ける。
「このままの値で推移すれば、参院選は全国比例で10から12議席を獲得できる。組合の組織内候補が5人いますが、残りの候補は決まっていない状態です。公募で知名度のある候補など集まるわけもなく、吉田さんに白羽の矢が立ったのです」
とはいえ、赤松氏はなぜ彼女にご執心なのだろうか。
政治部デスクによれば、
「愛知5区選出の赤松さんは、県のレスリング協会の名誉顧問で、地元の至学館大学とも縁を持ち、政治資金パーティーには栄監督と吉田選手が顔を出していた。6年前に開かれた赤松さんの長男の結婚式にも、彼女は出席していますからね。旧知の仲との自負がある赤松さんは“吉田選手に出馬して貰う”と周囲に漏らし、秋波を送っていたのです」
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