反原発派が沈黙 大阪地震でも「大飯原発」異状なし

社会週刊新潮 2018年6月28日号掲載

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「3・11」以来、地震の度に注目される原発。今回、震源地の大阪に最も近いところでは、約100キロ離れた福井県に集中している。

 大飯、高浜、美浜の3カ所に関西電力の原発が11基あり、うち大飯2基と高浜1基が稼働中。この他にも敦賀には、停止中だが、日本原子力発電の原発が2基、また、高速増殖炉「もんじゅ」もある。「原発銀座」と呼ばれる所以なのだ。

「中でも、大飯には注目が集まっていました」

 とは社会部デスク。

「4年前、大飯原発は、福井地裁から運転の『差し止め』判決を食らった。『反原発』派にとってここは“聖地”です。その控訴審の判決を7月に控え、運動が盛り上がっていました」

 そんな中での地震。原発はどうだったのか。

 大飯、高浜両地域での震度は3~4だった。関西電力によれば、

「地震の加速度が一定の基準を超えれば、原子炉は自動的に停止します。ただ、今回はそれに達していないため、大飯・高浜原発はそのまま運転を続けています」

 異状なし。そのためか、2年前の熊本地震の際は、近くの「川内原発」停止を叫んだ「反原発」派も、今回は音無しの構えなのだ。

 では、仮に、原発のより近くで地震が起きた際、これらは安全なのか。

 東工大の澤田哲生助教(原子核工学)は言う。

「現在、大飯原発などが耐震の元にしている基準値は、想定しうる地震に対し、かなり厳しい値に設定されています」

 改めて、冷静な対応を喚起するのである。

特集「天災と人災に揺れた『大阪大地震』」より