大塚家具「久美子社長」が泣いた日、幹部社員たちもビックリ仰天

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虚勢に過ぎなかった

 それにしても5月の決算報告では、〈複数の金融機関とコミットメントライン契約を締結していることから必要運転資金を確保〉とも発表していた大塚家具。今すぐに潰れるということがあるのだろうか。

「全ての在庫商品を担保にして、50億円が得られるという話でした。ひょっとすると、何らかの財務制限条項に引っかかって、借りられない事態になっているのかもしれません。また、民事再生や破産を検討しながら融資を受けるのは、詐欺罪で訴えられることもありますから……。たとえ50億円の融資がされたとしても、社員をリストラして店舗を絞ることくらいしかできません。その店舗で採算が取れないわけですから、厳しい状態であることには変わりありません。時間の問題であることは間違いないでしょう。金融機関にしても、50億円を融資して経営が改善化するという保障はありませんし、もし倒産ともなれば、担保に取った家具を売却するルートがない。なかなか50億円のコミットメントラインは、難しいのではないかと思われます。いろいろなマスコミから『久美子社長が経営方針を改めなければ危ない』と言われ続けてきたにもかかわらず、V字回復を訴え、ひと株当たり40円配当など無理を通してきたツケが回ってきたことは間違いないでしょう」(同・業界紙記者)

 大塚家具は、現預金について「今後発表予定の第2四半期決算を見ていただければお分かりいただけるはず」(広報部)とも言っている。

「同社の決算発表は毎年、修正に次ぐ修正です。再就職が決まってピンピンしている杉谷仁志についても、大塚家具のホームページには未だに〈かねてより療養中であった取締役 杉谷仁司は4月30日付で退任いたしました〉と掲載されているほどで、言っていることとやっていることがチグハグですから」(前出・事情通)

「久美子社長が泣いた!」という噂は、すでに社員にも広まりつつあるという。切羽詰まったかぐや姫、迎えに来てくれる人はいるのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2018年6月19日掲載

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