「万引き家族」出演 D-BOYS「山田裕貴」はただのイケメン扱いが嫌いな実力派

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 カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、現在公開中の「万引き家族」にまで出ていたか……俳優の山田裕貴(27)である。ワタナベエンターテインメントに所属する若手集団D-BOYSのメンバーであり、このところ映画にテレビに出っぱなし。

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 昨年(2017年)はNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」に出演したほか、公開された映画は12作! 

 今年(18年)はドラマが途切れない。1~3月は不倫ドラマ「ホリデイラブ」(テレビ朝日系)、4~6月からは「特捜9」(テレビ朝日系)で新米刑事を演じ、7月からは「健康で文化的な最低限度の生活」(フジテレビ系)で生活保護を取り扱う福祉事務所の職員役――カメレオン俳優の異名の通りだ。その間をぬって、公開中の映画「万引き家族」は、「となりの怪物くん」(4月27日公開)につづく今年2本目の作品で、秋には「あの頃、君を追いかけた」の公開も控えている。

 さらに来年(19年)4月からは、広瀬すず(19)主演のNHK朝ドラ「なつぞら」も決まった――働き過ぎだ。

父は元プロ野球選手

「売れっ子ですからね。D-BOYS最後の切り札とも言われ、元メンバーの城田優(32)や現メンバーの瀬戸康史(30)とも違うイケメンですが、王道のヤンキー顔かと思えば、子分顔にも見えてくるから、役が広がる。芝居も悪くないので、仕事をしたいと思う監督やスタッフも増えているんです。ゆとり世代のただのイケメンかと思えば、根性もあって、オーディションでは存在感を出して勝ち取っていくスタイルだそうです。なんでも父親は元プロ野球選手でスパルタで育てられたとか……」(芸能記者)

 中日、広島でプレイし、現在は広島の2軍コーチを務める山田和利(53)が父である。息子は小中学校では野球に没頭し、父の辿った道を目指すも、「プロ野球選手にはなれない」と悟り、高校で野球から離れる。卒業後、芝居を学ぶためにワタナベエンターテイメントカレッジに入学する――。

「2010年に開催されたオーディションでD-BOYS部門グランプリとなってナベプロに所属し、翌11年にテレビの戦隊モノ『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)のゴーカイブルー役で俳優デビューしました。その後もテレビドラマ、映画に出続けるますが、転機となったのは16年の初主演舞台『宮本武蔵(完全版)』といわれています。この作品が読売演劇大賞優秀作品賞を受賞したことで自信をつけたんです」

「週刊新潮 掲示板」に登場

 当時、公演を前に山田は「週刊新潮」(16年8月11日、18日号)の掲示板コーナーに寄稿している。ちなみにこのコーナー、読者にお願いをするコーナーである。

〈山田裕貴 8月19日から29日まで、東京芸術劇場シアターイーストで上演する「宮本武蔵(完全版)」に武蔵役で出演します。舞台の初主演です。これまでちゃんと芝居をやってきたつもりでも、周りからはただのイケメン扱いされ、悔しい思いをしてきました。今回、脚本・演出の前田司郎さんから「この役は山田君で」と声をかけていただきました。今度の舞台は殺陣はなし。旅館に入ったり出たりの、どちらかといえば脱力系の宮本武蔵です。旅館といえば、僕はお風呂が大好き。お勧めの入浴剤を教えてください。(俳優)〉

 最後の入浴剤への展開には少々ムリを感じるものの、なんとしてでも舞台を成功させたいという意気込みは伝わる。そして、イケメンといわれてしまう悔しさも……。

「そういうことが言える気の強さがあるんでしょうね。ギャラだって映画1本30万円ほどといいますからまだまだ安い。それでも腐ることなく発言は強気で、オーディションの時点で役作りも出来上がっているくらいの意気込みで臨むといいいます。この山田と志尊淳(23)が次世代のナベプロを背負って立つイケメン2大看板でしょうね」(同)

 他の芸能事務所が羨ましがりそうな逸材である。

週刊新潮WEB取材班

2018年6月17日掲載

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